60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

紛失

2015年03月13日 09時41分17秒 | 日記
                           貴重品は3つに分けて所持
 
 「またやってしまった!」、自宅のある駅前のコンビニに立ち寄り、レジでお金を払う段になって財布が見当たらない。ジャケット、ズボン、コートと全てのポケットを探しても財布はない。仕方なくカバンの中の長財布から1万円札を出して、その場の支払いを済ませた。コンビニを出てから、もう一度全てのポケットを再点検し、無駄だと思いつつカバンの中も調べてみる。しかし何処にも財布は見つからなかった。
 
 持ち物を全てを点検して無いのだから紛失したことになる。立ち止まって自分の記憶をたどっていった。
 PM5:30 会社を退社、鶯谷から山手線で池袋へ
 PM6:15 池袋西口のラーメン屋へ この時ラーメン代680円を払う
 PM6:50 池袋のカルチャーセンターへ 5Fのトイレに立ち寄ってから6Fの水彩画教室へ
 PM9:00 カルチャーーセンターを出る
 PM9:20 池袋発の急行に乗る
 PM9:55 駅前のコンビニで買い物、財布が無いことに気づく
 
 記憶を整理してみると、ラーメン屋からコンビニまでに紛失したことになる。さらにどこで無くしたか?可能性を考える。
 ①ラーメン屋でお釣りを貰って財布に仕舞った時に置き忘れたか、ポケットから落としたか。
 ②カルチャーセンターのトイレでハンカチを出した時、無意識に財布を出して置き忘れた。
 ③カルチャーセンターの教室で椅子座っていた時にポケットから落とした。
 ④西武線の電車の座席でポケットから落とした。
 
 以前に財布をなくして大きな損害だった。その経験から、貴重品は3つに分けて持っている。
 1つ 千円札と小銭、よく使うカード、免許証 (2つ折の財布)⇒ズボンの左ポケット
 2つ 定期券(定期入れ) ⇒ジャケットの胸ポケット
 3つ 1万円札と頻繁に使わないカード (長財布)⇒カバンの中
 
 貴重品は分散し、それぞれに身に着ける場所も固定し、管理はできていたはずである。しかし、いざ無くなってしまうと自分の不甲斐なさに苛立ってくる。しかしその苛立ちを誰にぶつけるわけにもいかない。100%自分の落ち度である。自宅までの20分をひたすら自分を落ち着けながら歩いて帰る。「いつまでもくよくよしていても仕方がない。後処理を粛々とするしかないだろう」、無理矢理そう思うようにして、帰宅してから早速インターネットでラーメン屋の電話番号を探し、電話することから始めた。
 
処理
 ①6日(金曜日)PM10:30 ラーメン屋に電話、
       ⇒ 店内を確認したが見当たらないとの返事
 ②7日(土曜日)AM 9:30 カルチャーセンターへ連絡、
      ⇒ 2時間後に、清掃の人にも確認したが見当たらないとの返事
 ③7日(土曜日)AM 11:00  西武線の駅に行き遺失物の確認 
      ⇒  駅でインターネット検索したが該当の届出はないとのこと。
 ④7日(土曜日)AM 11:20 駅前の交番に紛失届けを出す。
      ⇒ 埼玉管轄はインターネットで直ぐに分かるが、東京都はアナログのため電話での問い合わせになる。そのため埼玉県警と付け合せにも時間がかかるから、都内の交番にも届けを出しておいた方が良いとのアドバイスをもらう。

 ⑤7日(土曜日)PM 12:30 池袋警察署に遺失物の確認と紛失届けを出す。
 
 ⑥8日(日曜日) 銀行カードとクレジットカードの停止と再発行の依頼

 ⑦9日(月曜日) 免許証の再発行に大宮ソニックシティーへ行く
 
 自分の不注意がその後の処理作業に大きな負担になってくる。その処理が一段落した矢先の10日(火曜日)、自宅に「拾得物通知書」という一通の葉書が来た。《拾得物に名前が記入されたものがありました。心当たりがあれば東京メトロの上野のお忘れ物総合取扱所に来て下さい》というものである。「ひょっとして善意の人が拾ってくれて、お金も戻ってくるかも」、そう思って翌日の11日上野の忘れ物取扱所へ行った。

 しかし戻ったのは財布とカード類だけである。落ちていた場所は地下鉄有楽町線の池袋のトイレだそうである。係員が言うには、盗ったか拾ったかした財布をトイレの個室で中身を確認し、現金などを抜き取った後はその場に捨てていくそうである。人の善意に期待したが、これも裏切られた。カードや免許証は停止し再発行したから、生き残ったのはTポイントカードなど企業のポイントカードだけである。
 
               
                      戻ってきた財布とカード類
 
 先日、コンビニで買い物をしてお金を払って帰ろうとすると、「お客さ~ん、お買い物をお忘れですよ」と声をかけられた。お金だけ払って自分で買ったものを忘れているのである。その前は628円の買い物をして1000円札を出した。釣銭皿からつり銭を取って帰ろうとすると、「お客さん、お釣りをお忘れですよ」と声をかけられる。つり銭皿を見ると100円玉1枚が残っている。取り残したのである。

 最近は自分の行動に意識がしっかりと着いていっていないような気がする。そのため自分の行動に自信がもてず、出歩くことに不安を感じるのである。これが年齢の所為なのか?それとも何らか障害が出てきているのか?、どちらにしてもこれを何とかしなければ、仕事を続けるのも難しくなるように思うのである。今回のことを踏まえ当面の対策として、財布や定期をポケットに戻した時には、上からポンポンと叩いて確認する習慣をつける。そしてもう一つ、持ち物に入れて置くと一定の距離以上に離れるとアラームがなるグッズがあると聞く。これを検討してみることにした。歳を重ねていくとどんどん不自由になっていくことを実感してしまう出来事であった。