3月15日(日)、フルマラソンに衣替えして初の横浜マラソンが行われた。このフルマラソンに長女の連れ合い(娘婿)と次女の2人がエントリーしていた。娘婿は何度か市民マラソンに参加していて、青梅マラソンの30kmで3時間を切ったのが最高だそうである。今回は初のフルマラソンで4時間を切ることが目標だと言っていた。次女の方は過去に20kmの実績しかなく、今回は42.195kmを制限時間の6時間以内で完走することが目標だと言っている。
8時30分、横浜みなとみらいをスタートするマラソンコースは、赤レンガ倉庫や山下公園、中華街を通り横浜卸売り市場を折り返す。折り返してから一部首都高速をも走ってパシフィコ横浜がゴール、横浜の見どころを一周するようなコース設定である。最近は東京マラソンなど大型の市民参加マラソンが人気で、応募してもなかなか走れないようである。今回も2万3000人もの人が走り、市民以外は抽選で外れた人も多かったと聞いている。なぜこんなに市民マラソンが盛んになったのか?、主催者側はどんな管理をしていくのか?、個人の記録はどのように計測されるのか?、私はそんなことに興味があった。
娘に聞いて見ると、当日配布されるナンバーカードの裏にICチップが埋め込まれたタグがついて、これで管理するようである。選手それぞれが付けたタグから発信される電波により、今何処を走っていて、それぞれの記録がどうなっているかが分かるようになるという。そしてそのデーターは外部からでもインターネットで見ることができる。応援者はパソコンやスマホから、お目当ての選手が今何処を走っているかが検索できる。だから沿道に出て大勢が走ってくる中で見つけるのも以外にたやすいのかもしれない。競技者は走ることを楽しみ、応援者は選手が来るまでは横浜の観光を楽しむ。さすがにインターネット社会でのマラソン大会だと感心する。
私は自宅からスマホで2人を検索することにした。スマホで横浜マラソンのホームページを開け、ここに2人の名前を打ち込んで検索すると、彼らが今どんな状態なのかが分かる。それぞれが何時にスタートしたかが分かり、5kmごとのラップが表示され、1km当たりのタイムや20km地点や30km地点の到着予測時間も計算されている。又コース地図を開けるとグーグルの地図上で何処を走っているかがプロットされている。その地図を少し拡大してみると、マークが徐々に動いて行くのがわかり、リアルタイムで2人の動きを知ることができるのである。そして地図を航空写真に切り替えると、どんな景色を見ながら走っているかも分かる。自宅に居ながらして応援する。これもインターネット時代の新しい楽しみ方なのかもしれない。
娘は8時52分6秒、娘婿は8時44分44秒にスタートしたことが分かる。
大勢だから一斉スタートとはいかず、娘は号砲から20分遅れでスタート。
グーグルマップのコースの上に今何処を走っているかが一目瞭然で分かる
マップを航空写真に切り替えると、今どんな景色を見ているかが分かる
途中ラップと、5kmごとの到着予想時刻が表示されている
フィニッシュ時間と40kmまでの順位。スタート時間から計算すると
娘は5時間42分57秒 娘婿は3時間50分36秒である。
次女は20520位/23000名とビリの方に近い。しかし良く頑張ったと誉めてやりたい。走り始めて2年弱、休みの日などに時々練習していたのであろう。自分で目標を決め、フルマラソンにチャレンジしようとする心意気、私が知らない娘を見たように思う。娘婿も4時間切って自己目標を達成した。長女に聞くと娘婿も地道に練習を繰り返していたようである。目標を決め、それにチャレンジしていく。そしてその結果は今の自分の実力である。マラソンは自分の努力が素直に表れていく個人競技である。そのことが不公平で閉塞感の強い現代社会において、多くの人を引き付ける要因なのかと思ってしまう。
※追伸
先週書いた財布の紛失、早速秋葉原のヨドバシカメラに行き、離れるとアラームが鳴るグッツを買ってきた。送信機の方を財布に、受信機をキーホルダーにつけスイッチを入れると、2つが3~5m(長距離に切り替えると7~12m)離れると受信機がピッピッと鳴り始める。これで財布を落としたり、置き忘れたりしても、5mも離れればアラームで知らせてくれる。反対にキーホルダーを置き忘れたらキーホルダー自身が鳴るから、これも直ぐに分かる。何時もペアで持ち歩くこと、ポケットががさばる煩わしさはあるが、紛失するリスクを考えれば有用のように思える。