
まだ残暑が厳しいので、あまり遠くに行く気になれない。ということで散歩の本にあった「涼風そよぐお鷹の道とハケの道」に行ってみることにした。国分寺崖線に沿って、JR中央線の武蔵小金井から西国分寺間を歩く。崖線から湧き出た水を集めて流れる清流沿いには木立が多く、夏でも歩きやすい散歩コースである。
国分寺崖線はブラタモリ風に説明すると、東京を流れていた古多摩川が、長い年月をかけて削りとっていった河川段丘(自然河川堤防)と考えられている。この崖線を武蔵野の方言で「ハケ」と呼ぶ。ハケから湧き出た水が野川に流れ込み、野川はさらに多摩川と合流する。国分寺崖線は立川市から世田谷区の等々力渓谷を経て大田区まで、約30kmに及ぶ河川段丘である。

国分寺崖線説明図

滄浪泉園(そうろうせんえん)緑地

明治・大正期に三井銀行の役員、外交官、衆議院議員などを歴任した
波多野承五郎の、「ハケと湧水」をたくみに生かした別荘の庭園。

滄浪泉園は崖線にあり、降って行くと湧き水の池がある。

滄浪泉園緑地

おだんご地蔵

湧き水が民家の間を流れていく

野川
ハケの湧き水は野川に流れ込む

殿ヶ谷戸庭園
大正2年~4年に江口定條(後の満鉄副総裁)の別荘として整備され、
昭和4年には三菱財閥の岩崎家の別邸となる。

秋の七草 女郎花(おみなえし)

殿ヶ谷戸庭園 次郎弁天池

お鷹の道
江戸時代に市内の村々は尾張徳川家の御鷹場に
指定されていたことから“お鷹の道”と名づけられた。


真姿の池

お鷹の道


武蔵国分寺

万葉植物園
境内には草花に昔の呼び名と、まつわる和歌が書いてある。

武蔵国分寺跡
奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、
武蔵野国/国分寺・国分尼寺の寺院跡にあたる
国分寺市はこの武蔵国分寺があったことに由来する
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