今年の桜はあっという間に終わった感じである。3月の末の急な暖かさで桜は一気に開花し、都心では土日に満開になったようである。しかし突然の開花で私の予定は狂い、その時の花見は見送りとした。そこで少し開花時期が遅れる郊外の花見を、4月の最初の土曜日に計画する。参加メンバーは私の共通の友人2人と、友人がいた会社で勤めていた女性社員とその友達の5人である。しかし事前の天気予報は曇り時々雨の予報である。花見だからこの機会を逃すと今年の花見は無くなってしまう。したがって多少の雨でも決行とし、自主判断で参加するよう皆に連絡をとった。
4月4日、朝には多少雨が降っていたが西武線の飯能駅構内に全員が集合した。コースは私が昨年歩いた飯能から入間川に沿って仏子駅までの約6kmである。11時30分曇天の中、入間川に向かってスタートした。途中美味しいうどん屋があると聞いていたので、そこで腹ごしらえのために立ち寄った。しかし毎月第一の土日はラーメンの日ということで、メニューはラーメンしかない。最近のとんこつ系のラーメンにうんざりした私には、この煮干だしの醤油味は懐かしく新鮮な味に思えた。
山間に近い当地の人にとっては花見などには関心が薄いのか、それともまだ樹が若く知名度がないからなのか、このコースは見捨てられたように人がいない。しかし私にとっては大勢の人が集まっての酒盛りの花見は好きになれないから、こんなシュチュエーションは最高である。この延々と続く桜並木、昨年歩いてから私のお気に入りの花見コースになってしまった。
私の知る限り一緒に歩く5人ともそんなにアクの強い性格でもない。男だけであれば昔の仕事の武勇伝や共通の知人の近況などの情報交換になるのだろうが、そこに女性が混じってくると少し雰囲気は変わってくる。歩きながらや休憩しながら、時に2人で時に3人で時に全員で取り留めの無い話しになる。それぞれの近況報告や今抱えている問題や悩みなど少し重い話も、お互いに利害関係がないから素直に聞ける。桜並木を歩きながらのこんな花見も、人間観察趣味の私には趣向が変わって面白いものである。
地元で人気のうどん屋
毎月最初の土日だけラーメンの日
うどんのような舌触りの麺で煮干のスープ、懐かしい味である
入間川に沿って並木道が続く
並木に沿った道は我々だけでほとんど人がいない
時には背を屈めるよに枝が垂れ下がっている
後ろの桜の右側に少し色の濃い枝がある
近づいて見ると大きな1本の枝だけが色が違う(左に張り出した枝)
ソメイヨシノはエドヒガン桜とオオシマ桜の交配と言われるが、何らかの先祖帰りか?
八高線の高い鉄橋
桜のトンネル
川原にぽつんぽつんと花見の人がいる
恋人同士にとっては想い出に残る花見だろう
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