7月15日(水)
永田町界隈では「アンポ、アンポ」と何だか熱くなっているようだが、ここ埼玉の遺跡発掘現場もアツい事になっている。と言ってもこちらは単純に猛暑で暑いだけの事、昨日なんかは体温超えの38度近くまで上昇し、数キロ離れた街では熱中症で亡くなった人までいた。
こんな炎天下での現場仕事は過酷だ。直射に焦げるメットを被り黙々と土方仕事に精をだす。「屋外での作業は危険ですから控えてください。」と市のマイク放送が流れる中、会社は休憩時間を増やしてくれるけれど決して作業を中止する事は無い。
中高年主体の作業員の平均年齢はたぶん60歳を超えていると思うが、現場仕事で鍛えられたのか、それとも元々丈夫な人が作業員になったのか、具合が悪くなる人が1人もいないのには感心する。
そんな作業員の人達が、櫛の歯が抜けるように次々と辞めていく。我班も働き者のEさんと個性派のKさんが今週で終わり、最初は12名以上いた我班もたった4人になってしまった。
「人生は出会いと別れ」と言うものの、何となく切ないなあと思っていたら昼休みに長老のOさんが「これ俺んちで作ったもんだけど喰ってくれ。」と紙袋に入ったお米を私にくれた。「エッ何でくれるんですか?」、「この前の宴会で写真を撮ってくれただろ。」、しかし写真何てたったの数十円、これじゃまるで「わらしべ長者」と思ったが、せっかくのご厚意なのでありがたく頂戴した。
そして夕刻我が家に戻ったら、「Sさんがワザワザ車で新鮮なお野菜を持って来てくれたわよ。」と妻が言った。Sさんは隣町に住む山仲間で、自分の畑で採れたいろんな野菜を届けてくれたのだ。Sさんにもお世話になるばかりなのに更に恐縮してしまう。でも我が家は野菜大好きだから本当に嬉しかった。
Oさん、Sさん、ありがとうございました。美味しく頂かせてもらいます。そんなこんなで、昨日は猛暑の中、いろいろアリ~ナの一日だった。