7月29日(水)
お互いに山好きと言う事で遺跡発掘の作業員仲間Nさんと親しくなった。私より少し年上だが、今でもバリエーションルートをバンバン踏破するヴェテランの山男で、休憩の合間に交わす彼との会話が私の楽しみになっている。
そのNさんが先日、「Fさん8月北海道の山に行くんだろ。熊避けスプレーを貸してやろうか。」と突然言った。「エッ本当ですか。ぜひお願いします。」と思わず私は頭を下げた。
実は8月に北海道の山を登るにあたり、熊対策として警笛と鈴は持参するものの、熊避けスプレーは高価だし実用性も判らぬから購入するか否か悩んでいた。貸してもらえるならばありがたい事だ。
そして今日Nさんが熊避けスプレーを持って来てくれたので、人の居ない所で試射をさせてもらった。使い方は消火器とほぼ同じ要領で、安全レバーを抜き発射の引金を引くと黄色い粉末が凄い勢いで10m近くまで噴射する。
これが強烈で噴射させた私も眼が浸みてクシャミが止まらない。直射を浴びたらヒグマだってビックリして逃げるだろう。これさへあればもうヒグマだろうがライオンだろうが怖くはない。「カカッテコイヤー」だ。でもまあ熊さんとはお会いせずに済めば、それに越した事はないけれど。
このスプレー、Nさんの話では米国製で1本1万円近くするらしいが、熊避け用だけでなく、護身用あるいは防犯用として備えても中々のスグレものではなかろうか。
熊避けスプレー