Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

安全保障関連法案について思う事

2015年07月19日 | 日記

 7月19日(日)

 安倍政権が進める「安全保障関連法案」が国論を二分するような大論争になっている。認知症の兆候著しい私ごときが、この大問題をエラソーに語る見識は無いけれど、はてな?と思う事もある。

 この法案一番の争点は憲法違反で有るか否かだが、憲法9条を素直に読めば、「自衛隊」の存在そのものが違憲だと思わざるを得ないけれど、これを今論ずる人は殆どいない。

 現行憲法は進駐軍統治下で昭和21年に施行されたものだが、「戦力及び交戦権を持つな。」と定めたのは日本の再軍備化を恐れる連合国の強い思惑が働いたからだろう。しかし一つの独立国家に対し、自衛手段たる「戦力を持つな。」とは随分な扱いだ。同じ敗戦国のドイツにはその様な条文が無い事から、連合国は日本人というのを全く信用してなかったのだろう。

 そんな憲法が発令されてから凡そ70年、「平和憲法を護れ」と護憲を叫ぶのが米国嫌いの社民・共産党の人達で、「いやこんな憲法改正だ。」と主張するのが、一番親米路線の自民党というのは歴史の皮肉というもの。

 そして、ついこの前まで「憲法違反の自衛隊廃止」と自衛隊を毛嫌いしていた社民・共産党の人達が「自衛官の命を護れ。」と心配し、自衛隊に一番理解あると思える自民党が「自衛隊よもっと働け。」と鼓舞をする。これまた歴史の皮肉に思えてしまう。

 「じゃグダグダ言ってるお前はどうなんだ。」と問われると困るが、本音を言えば

1 戦争なんて絶対嫌である。

  軍事力何て金食い虫の際たるもの、こんなのに使う位なら福利厚生に廻した方がどれだけ国民の為になる事か。戦争なんてやれば莫大なお金と尊い人命が失われるし、下手すりゃ国が破たんする。そうなりゃせっかく慎ましくも平穏な暮らしを謳歌している我家も破綻する。だから戦争何て絶対反対だ。

2 だけれども・・・・

  個人的な主観だけど、人の争い事は全て「エゴ」と「欲望」のぶつかり合いから発すると思う。個人ならば「喧嘩」「犯罪」、それが国単位だと「紛争」「戦争」「侵略」だ。だから人類が「エゴ」と「欲望」を持ち続ける限り、世界から争い事は絶えないと思う。

 理不尽な争い事をほっとけば世界の平和と秩序は保てない。それを正す強い抑止力が必要だろう。日本が戦後の小さな敗戦国であった頃は見て見ぬふりもできたけれど、いつの間にか世界の主要国家と言われるようになった現在(G7なんか入らなきゃいいのに)、事が起きた時に「ア、それは危険だから我国はやりません。あなた方だけにお任せします。」で通用するのだろうか。又そんな国に危機が及んだ時、他国は本気で助けようと思うだろうか。

 「戦争反対平和を護れ」は美しい言葉だが、世界のアチコチで紛争の火花が頻発する時に「自分の国だけ安泰に」と思うのは、チョットズルいなあという気がしないでもない。・・・・

・・・・「ファシスト安倍を擁護するようなその発言、許せん。」と平和を愛するリベラルな市民の方々からは激しいお怒りを受けそうだが、何せ初期認知症の老人が発する戯言だから、どうか許してチョンマゲね。

コメント
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