7月12日(日) 天気=晴れ時々曇り
07:52白糸の滝駐車場→ 08:11大菩薩峠登山口→ 08:35~44水場→ 10:10~28フルコンバ→ 11:00~20大菩薩峠→ 11:55~12:05大菩薩嶺→ 12:37~43大菩薩峠→ 13:06~11フルコンバ→ 14:06水場→ 14:24大菩薩峠登山口→ 14:42~45白糸の滝→ 14:50白糸の滝駐車場
この週末は久々に晴れ間が拡がった。妻「山に行きたいねー。」、私「よし明日行こう。」と突然決定、低い山は暑いし高速道路は渋滞する。そこで高速道を使わずに行ける2千m超の山、大菩薩嶺を登る事にした。
朝5時半我家を出発して、約2時間で小菅村の白糸の滝駐車場に着いた。ここから歩いて10分程の所に名瀑「白糸の滝」がある。大菩薩嶺から下山後、余裕があったら見物しよう。
白糸の滝駐車場
駐車場から細い車道を約20分歩いた所に大菩薩峠登山口があった。ここから登山道が始まる。沢沿いに100m程進み木橋を渡るとジグザグの道を登って行く。ジグザグが終わると後はひたすら緩やかな道が峠まで続いている。
大菩薩峠登山口
甲州と奥多摩を結ぶ裏街道として、この道は昔から多くの旅人が行き来したのであろう。豊かな緑が陽を遮り、ゆるゆる続く道は良く手入れされ実に快適だ。それにアクセスが悪いせいか登山者が少ない。休日というのに1組の登山者とすれ違っただけだ。
緩やかな登山道
登山道沿いのブナの大木
登山口から25分程で小沢を渡る。此処が最後の水場なので水を確保する。この先も緩やかに登って行く。やがて今倉山と大菩薩を繋ぐ尾根がだんだん近づいてくる。チョットスリルのある木橋を越えると尾根に到達し、丹波からの道と合わさった所がフルコンバだ。
最後の水場
ベンチが二つあり、尾根を吹き抜ける風が心地よい絶好の休憩ポイント。西側方面に展望もあるが、季節柄虫の多いのがヤヤ難点だ。この先も緩やかな道が続く。フルコンバから30分で、山小屋「介山荘」が建つ大菩薩峠に着いた。
フルコンバ手前の木橋(下山時)
フルコンバ(奥が大菩薩峠方面)
今までの静寂が嘘のように小屋周辺はイベント会場のような賑わい、流石百名山の山は凄い人気だ。峠で軽くランチを取った後、大菩薩嶺に向かう。僅かな登りで妙見ノ頭(1980m)に着く。ここから望む大菩薩嶺の山容が素晴らしい。南側には大菩薩湖が佇み、その奥に甲州盆地が拡がる。
大菩薩峠(下山時)
大菩薩峠の少し上にある石塔
妙見の頭から大菩薩嶺方面
ここから少し降った所が「賽の河原」で小さな避難小屋がポツンと建っている。地名のような陰気さは無く、明るい広場で許されるならテントでも張りたい場所だ。ここから大菩薩嶺に向け緩やかに登って行く。展望の効く道は快適で疲れも忘れてしまう。
賽の河原
雷岩手前の登山道
登り着いた「雷岩」は岩の点在する広々とした場所で、大勢のハイカーが休憩がてら寛いでいる。この先、樹林の中の小さな高まりが、日本百名山の一つ、大菩薩嶺(2057m)だ。周囲に展望は無く、山頂標識の前は記念写真待ちの列ができている。我々夫婦も列に並び、気のいい単独のオジサンと相互に記念の写真を撮りあった。
大菩薩嶺山頂
この気のいいオジサン、着ているミレーの半袖シャツは息子の嫁さんからプレゼントされたものだと嬉しそうに話してくれた。見知らぬ他人でも気持ちの良い人との会話は楽しくなる。撮ってあげた写真、お嫁さんが喜んでくれるといいですね。
大菩薩嶺からの下山も次から次にハイカー達とすれ違う。賑わいに嫌気が差し、峠でも少し休んだだけで小菅へと降って行く。下山の道も全く静かで誰にも遭わなかった。道が良いので重力に任せて休まずグングン降っていたら脚の筋肉が衝撃で悲鳴を上げ始めた。脚が痛いと言う妻が靴を脱いだら、踵に血豆が二つできていた。大汗で濡れた靴下が原因のようだ。取りあえずバンドエードで応急処置をする。
今日の下界は猛暑日だったようだが、午後の山道も暑くて汗が止まらない。この暑さでニョロニョロ君も元気になったのか、2本もお出ましして我々に挨拶してくれた。
駐車場近くまで戻ると「待つ」と言う妻を残し私一人で「白糸の滝」見物をする。車道から5分程の距離にある白糸の滝は、高さ36mというが、予想以上に立派な滝で落下する白い流れがとても優雅だった。
白糸の滝(滝下に男性がいる。)
車に戻ると小菅村にある「小菅の湯」に向かう。小菅川から少し離れた高台に建つこの日帰り温泉は鄙びた雰囲気が好きで何度か訪れている。今日は日曜日とあって駐車場は凄い車の数で混雑を危惧したが、洗い場を奪い合うほどでは無く登山で汚れた身体をマッタリとした温泉に沈め「う~ぅ極楽極楽、日本人に生まれて良かった。」と喜悦に浸る。
小菅村公営、小菅の湯
山行前は準備が何となく面倒なのだが、山に入り山を歩けばいつも心身がリフレッシュする。妻も「思い切って来て良かったねぇ」と満足の様子、今日はとても満ち足りた一日でありました。