Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

南ア、仙丈ヶ岳登山(戸台登山口 → 北沢峠)

2016年01月05日 | 山歩き

 1月3日(日)   天気=晴れ後時々曇り 

08:39戸台登山口駐車場→ 09:22白岩堰堤→ 10:49熊穴沢分岐→ 11:10~20丹渓山荘(廃屋)→ 12:55~59大平山荘→ 13:15北沢峠こもれび山荘

4年前の正月明けに甲斐駒へ登るべく戸台まで来たが、猛吹雪に遭って一歩も歩かず尻尾を巻いて逃げ帰った記憶がある。それに比べ今朝の戸台は周りに雪の欠片も無くまるで春山の様相だ。

 戸台登山口駐車場(下山時)

 駐車場には人気が無く10台程の車が停まっていた。登山計画書をポストに投函して出発する。戸台川沿いに北沢峠までの道のりはウンザリするほど長いので、大地とにらめっこしながら黙々と歩き始める。

 戸台川のはるか奥には甲斐駒のギザギザした稜線が望まれる。南アルプススーパー林道が開通する前はこの道が甲斐駒、仙丈へのメインルートだったが、今は行き交う人も絶え、踏み跡は年々薄れていく。

 谷の奥に甲斐駒の稜線

 作業用の林道を40分程歩き白岩堰堤に着く。対岸に白岩の対岸には白岩の岩壁が陰惨に聳えている。ここから河原沿いの登山道に変る。時折正月登山を終え下山の人とすれ違う。時期が遅いせいか登る人は皆無だ。

 白岩の岩壁

 河原沿いの踏み跡は錯綜しているが迷う事は無い。進むにつれ甲斐駒の稜線がだんだん大きくなってくる。白岩堰堤から約1時間半で鋸岳へ登る熊穴沢分岐に着く。調子が悪くないのにコースタイムとほぼ同じなのは荷物が重いせい?それとも齢をとったせい?対岸の鋸岳が凄まじい傾斜で聳えている。30年前に仲間二人と登った時は厳しい山行だったが楽しくもあった。今は懐かしい思い出だ。

 丹渓山荘手前の渡渉地点は丸木数本束ねて架けているが、氷が付着して滑りそうなので恐々渡った。昔は行き交う人で賑わっていた丹渓山荘も、今は荒れ果て廃屋と化し昔日の面影は無い。

 渡渉地点の丸木橋

 廃屋の丹渓山荘

 丹渓山荘の先から八丁坂の急登が始まる。北沢峠まで標高差500m余の登りだがジグザグに刻まれた道は意外と歩き易い。それにしても今年は異常に雪が少なく、標高1800m地点辺りからようよく雪道に変わってきた。

 八丁坂登山道

 ようやく雪道に変わる。

 登るにつれ、右手に高く見えていた南アルプス林道がだんだん低く近づいてくるのが励みになる。丹渓山荘から約1時間半で南アルプス林道沿いに建つ大平山荘に着いた。山荘に人気は無く扉は固く閉ざされていた。

 無人の大平山荘

 ここから近道の登山道を伝って登ると再び南アルプス林道に出た。そこから僅かな距離で今宵の宿「こもれび山荘」が建つ北沢峠に到着した。戸台を出発して約4時間半余の長い道程だった。

 北沢峠のこもれび山荘

 暖かい小屋内部

 冬は年末年始だけ営業するという「こもれび山荘」は実に快適な山小屋だ。室内は暖房が効いて暖かくトイレもきれい。又食事付も可能、山岳関係の書物も沢山あって退屈しない。時間が余ったので北沢峠テント場の方へも行ってみた。時期が遅いせいか広い敷地には4張りのテントがあるだけだった。テント場横の駒仙小屋も営業している様子だった。

 北沢峠テント場

 北沢駒仙小屋

 今宵の同宿者は4名で今日仙丈ヶ岳を登ってきたという人に話を聞くと、「稜線上も雪は少なくワカン何て荷物になるだけ、アイゼンとピッケルだけあればよい」と言う。私以外の人は皆小屋の食事で、自炊の私はオデンと赤飯がメインで各種おつまみと缶ビールも持参したから我ながらけっこうゴージャスな夕食となった。

 ビールを飲みつつ夫婦の登山記を書いた小屋の本を読んでいたが、これが中々面白く止められない。でも明日が早いから渋々止め19時半過ぎに就寝した。

コメント
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