Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

カラパタールトレッキング11日目

2018年12月12日 | ヒマラヤ・カラパタール紀行

 11月2日(金)     天気=晴れ後曇り

ゴラクシェプ07:05→ 10:44~11:08トゥクラ→ 12:38~13:15ペリチェ(ランチ)→ 15:30パンボチェ(歩行7時間30分)

 

 昨夜は息苦しくて、あんまり眠れなかったと妻が言った。朝方測った血中酸素飽和濃度の数値が二人とも悪く、やはり標高5170mの高地は人間が健康で過ごすには過酷な場所だなと身体で実感する。

 「皆さんは疲労が溜まっていると思うので、今日はなるべく標高の低い所まで降ります。距離は長いですがパンボチェ(標高3860m)まで頑張って歩きましょう。」と添乗員のCさんが言った。

 白く輝くプモリ(7161m)が見送ってくれる。

 紺碧の空に白く輝くエベレストやヌプチェ、プモリなどの山々に別れを告げ、朝7時過ぎにゴラクシェプから下山を開始する。荒涼として美しいモレーンの道を歩いて、2時間余で一昨日に泊ったロブチェの集落を通過した。更に1時間余歩いてエベレスト遭難者の墓標が立つトゥクラ峠に着き、休憩がてら素晴らしい眺望を楽しむ。

 ヌプチェ(右奥の山7855m)ともお別れ

 ロブチェの集落(奥の山はタウチェ(左)とチョラツェ(右))

 トゥクラ峠

 峠から30分程急坂をジグザグに降り、一昨日T子さんと別れたトゥクラのロッジに着いてティータイムとなった。温かいミルクコーヒーが疲れた身体をホッコリ癒してくれる。

 峠からトゥクラへ降る

 トゥクラのロッジ

 トゥクラからドードコシ川に架かる小橋を渡ると直ぐに道が左右に分岐する。左は登りで歩いたディンポチェからの道で、我々は右の道に入り谷間の集落ペリチェへ向かう。ペリチェはドードコシ川の谷間に広がる美しい村だ。険しい山々がひしめくヒマラヤの奥地に、こんな桃源郷のような村が存在するのは不思議な感じがする。

 ドードコシ川に架かる小橋を渡る。

 ペリチェへの分岐

 ペリチェへ向かう谷間の道

 谷間の西側にはタウチェやチョラツェの峻峰が、南側にはアマ・ダムラムの鋭鋒が高々と聳え美しい山岳美を見せている。

 谷間から聳えるチョラツェ(6440m)

 前方に聳えるアマ・ダムラム(6812m)

 ペリチェには多くのロッジやレストランが在り、その中の一際立派なプモリロッジで昼食を取る。1時間足らずで昼食を終え、慌ただしくパンボチェへと出発する。

  プモリロッジにロッジに到着

 ペリチェからしばらく降ってドードコシ川に架かる橋を渡ると、往路で歩いたディンポチェへの道と合流した。その後は谷間を高巻く道を僅かに登り、その後は緩やかに降って行く。点在する集落や行き交う人も増え賑やかになってきた。物資を運ぶポーターの人も数多く見掛るが、中には信じられない程大きな荷物を担ぐ人もおり、現地の人の逞しさにはしばしば驚かされる。

 ドードコシ川に架かる鉄橋

 巨大な荷物を担ぐポーターの人

 午後になると雲が湧き出て曇りになるのは毎日の事だが、今日はいつもより厚い雲行きで雨を心配をしたが、結局降られる事も無く午後3時半頃パンボチェのエベレストビューロッジに到着した。

 谷間の道を降る

 前方にパンボチェの集落が見えた。

 ヒマラヤビューロッジに到着(ゾッキョの横に居るのはゾッキョ頭のペンバさん)

 此処の標高が3860mで4千mを切った。空気が濃くて暖かい感じがする。今朝方まで居たゴラクシェプとは段違いの快適さで、今夜はグッスリ眠れそうだ。

 夕食のマカロニサラダとお好み焼き風ホットケーキ

 今日のディナーはマカロニサラダとお好み焼き風のホットケーキ、元気が出たせいか食欲も増し、実に美味しい夕食だった。でも此処はまだ富士山よりも高い標高なので、ビールはゴール地点のルクラまでお預けです。

 

コメント
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