Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

カラパタールトレッキング14日目~15日目

2018年12月23日 | ヒマラヤ・カラパタール紀行

11月5日(月)     天気=曇り時々晴れ

 

ナムチェバザール08:06→ 10:20モンジュ→ 13:50バグディン(歩行5時間)

 

 ヤクのキャラバンの後を従うようにナムチェバザールを出発する。此処を降ればルクラまで深い谷間の道となるので、もうエベレストを始めとするヒマラヤの高峰群を望む事はできない。トレッキングもいよいよ終盤に近付いたなと実感する。

 ナムチェの商店街をヤクのキャラバンのお通り

 ドードコシ川へ降る道の休憩ポイントでエベレストの勇姿が最後に見えるのだが、残念ながら雲に隠れてその姿を見る事はできなかった。川底のラージャ橋まで降って休憩する。

 休憩ポイントでエベレストは残念ながら見えず

 ラージャ橋を渡る

 ラージャ橋(2重に架かった吊橋)の下で休憩

此処から先は、ゴールのルクラまで谷間の道になる。今日のエベレスト街道は何だか凄い賑わいで、時折り渋滞も起きている。聞くところによれば、ルクラへの飛行便が前々日に欠航して、そのしわ寄せで昨日の便が倍増し、その人達が今我々とすれ違って大混雑となっているようだ。

 ラージャ橋から登りとなり、やがてサガルマータ国立公園のゲートがあるモンジュに着いた。モンジュから先の道中は、幾つも集落が点在し賑やかさが更に増してくる。

 モンジュの国立公園ゲートに到着

 モンジュの集落を行く大勢のトレッカー(まるで最盛期の富士登山を見るようだ)

 水が3段に流れ落ちる滝の傍に建つウォータフォールロッジで、ランチタイムとなる。ロッジの食堂に、エベレストトライアスロン大会のTシャツが飾られていた。ニマさんに聞くとルクラ付近をスタートし、エベレストベースキャンプまで一日で走り抜けるレースらしい。一体どんな人達が走るのだろう。40歳若けりゃ俺だって・・と思わないではなかった。

 ベシカルの3段滝

 ベシカルのウォーターフォールロッジでランチ

 ランチを終えて、1時間程の歩きで今宵の宿泊地バグディンのロイヤルシェルパリゾートロッジに着いた。往路の時にも此処で宿泊している。ロッジのレストランでは、テレビの衛星放送でインドのドラマが放映されていた。インド人がやたら踊りまくる内容でさして面白くも無かったが、文明が色濃くなった事を実感する。

 シェルパリゾートロッジに到着

 我々の荷物を運ぶゾッキョのキャラバンの方が健脚で、いつもは我々より早く宿に到着するのだが、今日は街道の渋滞で大幅に遅れ、ロッジに着いたのは我々よりも2時間程も後だった。

 今日の夕食で出た豚肉?の醤油煮がホルモン焼き風で実に美味かった。これをビールのツマミにすれば最高だ。感激したYさんが、コックのプラディさんからレシピを熱心に教えてもらっていた。

 

 

 

 

11月6日(火)     天気=晴れ後曇り

バグディン08:05→ 10:56ルクラ (歩行2時間半)

 

 いよいよトレッキングの最終日、明日はカトマンズのホテルでお風呂に入れる。そう思うと元気が湧いてくる。標高も3千mを切り、街道沿いの風景も信州の山麓を歩いているようだ。

 

 安曇野の風景に似て無くもない。

 岩に文様を描く地元の男性たち

 谷間の道からやがてルクラに向かって、緩やかで長い登りとなる。トレッキングで身体が高度順応したせいか、登りがそんなにきつく感じられない。前方の尾根上にルクラの建物が小さく望め、時折りルクラ空港へ向かう飛行機がまるで山腹へ激突するかのように降立っているのも見える。

 坂を黙々と登る馬のキャラバン

 山腹にぶつかるように着陸する飛行機

 長い登りを経て白い石門を潜るとルクラの集落であった。これで13日間に渡るトレッキングが終わった。ホッしたような名残惜しいような悲喜こもごもの感慨であった。でもカラパタールを登頂し、無事戻れたので嬉しい気持ちが優る。

 石門を潜ってルクラに到着

 ルクラのメインストリート

 今日は空港の隣に建つシェルパロッジでトレッキングで最後の夜を過ごす。午後はフリータイムなので、時間つぶしに集落の中を散策する。小さな集落にあまり見るべき場所は無いが、短い滑走路の坂を利用して発着する飛行機の様が興味深くてしばらく見物した。

 次から次に発着する空港のヘリコプター

 坂を利用して離陸する飛行機

 着陸寸前の飛行機

 ルクラ空港の搭乗風景

 商店街を散策

 宿へ戻ると、さっきまで元気だった妻がお昼に食べたハンバーガーを吐いてしまった。ジャンボサイズを無理して完食したので胃が受けつけなかったようだ。あるいは旅の疲れもあったかも知れない。

 シェルパロッジ

 夕食は我々をサポートしてくれたスタッフも交えて打上げの会食となった。トレッキング中に封印していたビールを生で久々に飲んだが、飲まない事に身体が慣れてしまったのか、期待した程美味くはなかった。

 13日ぶりにビールを飲む(左からKさん、Yさん、私)

 最後の夜なのでスタッフの人達とつもる話をしたかったが、妻が会食を欠席しベッドで臥せているのが気懸りで早めに部屋へ戻った。妻は「全部吐いたら気分が楽になった」と言うので、チョット安堵した。

コメント
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