monologue
夜明けに向けて
 





今日は母方の祖母山下サキの命日、1980年昭和五十五年三月七日 八十七才没
連れ合いの山下安次郎が1956年昭和三十一年十二月十二日に 七十三才で没してからしばらくひとりで暮らしていたのだが広島の長男の元に身を寄せた。それをわたしの母が広島に迎えに行って京都の宇治大久保のわたしたちの家に連れ帰り一緒に暮らし始めた。やがて父は祖母がわたしたち家族にわずらわされず自由に生活できるように庭に離れを作った。格闘技の好きな人でテレビでいつも相撲を観戦していた。午後7時頃わたしが夕食を運んでゆくとキックボクシングの沢村忠の真空飛び膝蹴りに歓声をあげていた。1976年11月2日にわたしが米国に出発する日、餞別をくれたのがこの世での最期の交わりだった。わたしは幼いころ母が仕事中、いつもこの祖母の家に預けられていたので関わりの深い人だった。今日は赤飯を炊いて供えるから夕食で一緒に食べようね。サキさん。合掌…。
fumio

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