今にしてみれば、山田右衛門作は「「天に兆(しる)し顕れ木に卍(まんじ)呻(うな)り、野山に白旗立て諸人の頭(こうべ)にクルス立つ可く申し候。東西に雲の焼け必ずあるべし諸人の住む所皆焼け果つべし野も山も草も木も、皆、焼け申すべく之を書置く由申し候。」と口書で、のちの世に起こる第二次世界大戦において敗戦を認める白旗を立て十字架(クルス)を立てるように勧めている。原爆投下を天に兆(しる)し顕れと表現してその威力を十が回転する卍として表している。その原爆の爆発によって雲が焼け人の住む所も野も山も草も木も、皆すべて壊滅すると、予言して、これを書いて置くと警告していたのであった。島原の乱の時点ではのちの世のことなのでなんのことかわからなかっただろう。
fumio
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