風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

気絶したオニヤンマを道で拾いました

2022年09月18日 | いきものの観察や飼育
7月の半ば頃、夕方仕事から帰る途中、農道に何か落ちているのを見つけました。
少し過ぎたところで車を降りて、走って見に行くと、大きなトンボでした。
「オニヤンマだ!」


たぶん走っている自動車とぶつかったのでしょう。
飛べないようですが、足をしきりに動かし、まだ生きています。


脳震盪を起こしただけなら、休めば飛べるかも。
連れて帰って様子をみることにしました。


それにしても、大きい!
まるでヘリコプターみたいです。


そういえば・・・「虫よけオニヤンマ」があったのを思い出して、持ってきました。
野外活動のとき、これを上着や帽子、バッグに付けておくと蜂などが寄ってこないらしいのです。


並べてみると、なるほど実物とそっくりです。
目が離れているところと、黄色の縞模様が強調されているのが違うかな・・・
でも、パッと見ただけでは、区別がつかないくらいよくできています。


ネコが入らないように部屋のドアを閉めて、網戸につかまらせておきましたが
その日の夜には残念ながら死んでしまいました。


オニヤンマの成虫が見られる時期は6月~9月で
成虫の寿命は、羽化してから1~2か月ほどだそうです。
この子は事故で命を落としてしまい気の毒でしたが、せめて寿命期間を生きていたらいいなと思いました。
それから、今回オニヤンマのことを調べてびっくりしたのは、その幼虫期間の長さです!
ヤゴの状態で3~5年、10回も脱皮を繰り返してやっと成虫になるそうです。
セミと変わらないくらい幼虫時代が長いのです!
では、大型トンボのギンヤンマはどうだろう?調べてみてまたびっくり。
ギンヤンマの幼虫期間は、長くても8ヶ月で、その間13回も脱皮するそうです。
人生いろいろ、トンボもいろいろですね(^m^)

**
そして一昨日、また道に落ちているオニヤンマを拾いました。


このあたりは川と田んぼが広がる中に、まっすぐ農道が通っているので
生き物が暮らす中を車は結構なスピードで走っています。
トンボやカエル、トカゲヘビなどが轢かれていることが多くて、見るたびに心が痛みます。


指につかまる力があったので、助かるかもと思い連れ帰りました。
前回の子より一回り小さくて、性別を調べたらオスでした。


トンボのオスの特徴は、写真のこの辺り(腹の第2、第3節)に交尾に使う器官があります。
メスのお腹はスッとなめらかだそうです。


それからもうひとつ、腹の先(ついつい、しっぽと言ってしまうけど)には、上下に「付属器」があって
交尾中、この器官でメスの頭をガッチリと掴んで離さないのだそうす。


メスの方は、この部分に尾毛という毛が生えていて
腹の下側に産卵弁があります。


蜘蛛にあげていたように、筆に水を含ませて口元へ持っていったら
アゴを動かして少しだけ飲んだようでした。


網の中へ入れて一晩、部屋で様子を見ましたが
翌朝、もう動かなくなっていました。
せめてこの子も交尾を終えていて、子孫を残せていたらいいのにな・・・


オニヤンマの死骸は、土に埋めて微生物に分解してもらうことも考えましたが
庭で小さな虫たちの糧になるように、草の中へ置いてきました。
飛んでいる状態では見られない体のつくりを観察させて貰え、感謝です。
ありがとうございました。

クワコ、待ちくたびれたけど羽化しました!

2022年06月28日 | いきものの観察や飼育
サナギになってから25日目にして、やっとクワコが羽化してくれました\(^o^)/
6月25日朝8時、ブンブンという羽音を立て飼育ケースの中を小さな生き物が飛び回っています。
良かったー!クワコさん生きていたんだね!
あまりにも日にちが掛かっていて、もうダメかと思っていたのです。゚(゚´д`゚)゚。
ケース越しにファーストコンタクト、なかなかカッコイイ姿をしています。



大きい子がサナギになったのは5月31日でした。
あんなに体格差があったのに、小さい子もぐんぐん成長して
2日後の6月2日に葉に包まり、サナギになりました。


1週間経って、繭の中も落ち着いてきたと思い、枝から繭をハサミで切り離し


飼育ケースの底にキッチンペーパーを敷いて、羽化するときに繭が動かないようにテープで固定しました。


繭から出たあと、クワコの成虫はどう行動するのか?
蝶や他の蛾みたいに、翅を伸ばすのかも分からないけど
念のため壁面にも足場のペーパーを貼りました。


クワコを育てるのは初めてで、なかなか神経質な子だというので
ネット情報をとても頼りに、第一子を育てる新米の母親の気持ちで
一喜一憂して毎日過ごしていました。
サナギになってからは、羽化するまで何日くらいかかるのかを調べてみても
飼育した人が少ないせいか、なかなか情報が出てきませんでした。
それでも検索していたら「2週間くらい」という記事を見つけ
6月の前半は、繭を包んでいる葉が枯れていくのをハラハラして毎日見つめ
6月20日を過ぎた頃には、もうダメかも・・・とあきらめかけていました(´A`)

越冬するサナギは羽化まで半年、もっと長期間眠っているものもありますが
こんな気温が高い時期に1ヵ月近くも出てこないなんて!
でも無事に会えて良かった~~~(#^.^#)
さっそく幼虫を見つけた桑の木のところに放しに行きました。
ケースから出すと、さっきまであんなに飛び回っていたのに
大人しく指に止まってくれました。


ふっくらしたお腹、メスのようです。


ありがとう、とてもよい経験をさせて貰いました。
桑の木の幹にそっと止まらせて、お礼とお別れを言いました。


**
帰宅後、興味津々だった繭をじっくり見てみます!


乾いた葉をペリペリ剥がすと、黄色い繭があらわれました。
枝に繋がっている糸は何重にもなっていて、力いっぱい引っ張ってもちぎれません。


繭には上下が無いように見えますが、片方の端に丸い脱出口がありました。


クワコの成虫は口が退化しているので、食い破るのではなく
シルクを溶かす酵素を出して穴を開けるそうです。


繭を包んでいる外側の覆いを切りました。


糸を引っ張ると、プチプチという感触とともに繭からどんどん糸が離れていきます。
穴が開いた部分で糸は切れてしまいますが、これを紡げば絹糸になるのですね(#^.^#)


***
繭を点検していると、突然ブーーンとすごい羽音が
机の上に置いてあった飼育ケースの中から聞こえてきました。
うそ!
2匹目が羽化してきて、ブンブン飛び回っています。


さっきまで居なかったのに。
出てきてすぐに全速力で飛べるの???
しばらくして、落ち着いたところを写真に撮りました。


夕方4時半に、桑の木のところへ2匹目のクワコさんを放しに行きました。
朝とは光が違い、景色も違って見えます。


無事に羽化した姿を見ると、幼虫のときのことを思い出します。
手の平にポツンと乗っていた小さな子がこんな姿になるなんて
昆虫の変態は本当に不思議で、興味が尽きません。
お別れに、指に乗ってくれるかなと思ったけど、この子は一目散に飛び去っていきました(^^ゞ


****
ふと見ると、朝ここへ放しにきた子が、まだ同じ場所に止まっていました。
フェロモンを出してオスを待っているのかな。


1ヵ月前、この桑の木には、毛虫やらてんとう虫やら、いろいろな生き物がうようよいて
混沌としたひとつの宇宙のようだったのに・・・
今はお祭りの後の静けさ、きれいな桑の新芽が風に揺れているだけでした。


さみしい感じがして、何かいないかなと葉を裏返したりしていたら
あらま~、クワコのチビちゃんがまた発生していました!


もう飼うのはしばらくいいかな(笑)
沢山食べて大きくなって、無事に成虫になれますように。


*****
繭がふたつになりました(#^.^#)


けっこう硬くて、押してもペコッと押し返してくるくらい、しっかりした繭です。


中に残っているサナギの殻を綺麗に取り除きました。


手芸で何か作れそうだけど、このまま眺めていだけでいいかな(#^.^#)


野外にいるクワコの幼虫は、高い確率で寄生されているそうです。
今回は2匹とも羽化できて、運が良かったと思います。
クワコの成虫の寿命は1~2週間と短いのですが
桑の木で伴侶に出会い、無事に次の世代に命を繋げられますよう祈ります(^-^)

以上、クワコを見つけて育てたお話しでした(#^.^#)

「クワコ」をみつけたので、育ててみました

2022年06月27日 | いきものの観察や飼育
桑の実が赤くなり始めて、ヒヨドリたちが騒ぎ始めた5月のある日
白い糸にまみれた変な色のイモムシを、桑の枝で見つけました。


これは・・・クワコの幼虫です!
クワコはカイコの祖先といわれる蛾で、カイコは野生のクワコを改良して家畜化したものなのだそうです。
そして、白い糸のようなものは、この時期桑の木に大量発生する
「クワキジラミ」という、カメムシの仲間が出すロウ物質です。
害はないけどベタベタしているので、クワコさんたちも不快そうな様子(そう見えた)でした。
幼虫は手に乗せると、こんなに小さい。


大きい方の子も、これくらい。


前から見るとこんなお顔。
どうなってるのか、あまりよく分からないけど・・・


全体的にゴツゴツしているのは、桑の木の樹皮に似せているのかな。
お尻にスズメガの幼虫のような角があるけど、これは尾角ではなくて、突起だそうです。


部屋に連れて帰り、しばらく静かな場所であまり刺激を与えずそっとしておきます。


3日後、そーっと見てみると、白い汚れが取れて、なんだかきれいになっていました。
脱皮したのかな?


小さい子はまだ触るのが怖いので、大きい子だけサイズを測りました。
約2cm、大きくなっていますが、葉をモリモリと食べることもせず
フンもあまりしません(´A`)


心配になって、クワコの飼育について調べてみると、大きく違うふたつの意見がありました。
ひとつは、クワコの研究をしている機関の論文で、「クワコの幼虫はとても神経質で、飼育は難しい」
「ちょっとした刺激で、翌朝には死亡している経験を何度もした」と書いてありました(ll゚д゚)
それを読んだら怖くなってしまい、幼虫を元の場所に返してこようかと思いましたが
もうひとつのブログには、こんなふうに書かれていました。
「クワコは虫かごなどに入れて、朝と夕方に桑の葉を与えれば意外と簡単に飼育できます」
なな、なんと!人にはこんなにも感じ方の違いがあるなんて・・・
この記事に勇気を貰い、引き続き育ててみることにしました。
でも、相変わらず刺激を与えないように、ジロジロ見ない、手で触れないようにしていたら
3日後にこんな毛深い姿に変わっていました。
終齢のようです。


5月の終わりの夜10時ころには、チビちゃんの脱皮に運よく遭遇できました!


幼虫といえば、プリプリしているイメージがありますが、クワコの幼虫は何かに似てる・・・
そうだ!あの噛まれても怪我をしないように、皮膚がダルダルになっている「シャーペイ」という
中国の犬によく似ています(^m^)
★ネットより画像をお借りしました


クワコは通常4回脱皮して、5齢で繭を作るそうです。
脱皮後は「擬態の技」を使い、危険を避けるため、枝のふりをして体が硬くなるのを待つみたいです。


5月30日、葉を取り換えるため飼育ケースから出してついでに身体測定をしました。
伸びているときと、縮んでいるときの差が大きいので適当ですが
大きい子4cm、小さい子は3cmくらいに成長しました。


小食なのに、大きくなってくれていて少し安心しました。


食草は食べて無くなるよりも先に、食べ残しがしおれるので、新しいものに換えるくらいで
大食いのスズメガたちとは全然違います。
チビちゃん、またまた枝に擬態しています(^m^)


大きい子はもう一つの「威嚇の技」を使ってきました!
頭の部分をぷくーっとまん丸に膨らませて・・・


ほら、怖い顔をして、ゆーっくりこちらを振り返ります(笑)


でも、ああ、なんて可愛いんだろう♡
自然界ではこの顔で誰かを怖がらせているのでしょうか(#^.^#)



5月31日の朝、飼育ケースの中で大きい子が作った繭をみつけました。
丸めた葉の中で糸を吐いて、カイコさんのと似た俵型の繭を作ります。
葉を開いて見てみたいけど、グッと我慢です。


それから2日後、6月2日の夕方
小さい子も繭を作るために、場所と丸める葉を吟味し始め


翌朝には、少し小ぶりだけど、きれいに葉をまとめた繭が出来上がっていました。


飼育が難しいという言葉に、毎日恐る恐るお世話をしましたが
幼虫時代を無事に過ごせて、ホッと一安心です。
でもね、サナギになったらなったで、今度は無事に羽化できるか心配なのです(^^ゞ
それもぜんぶひっくるめたものが、虫を育てる楽しみなのでしょうね(#^.^#)

結果からいうと、先日2匹とも無事に羽化できました\(^o^)/
羽化までの様子は、またあとで書きたいと思います。

生まれたてのアブのグルーミング

2021年03月18日 | いきものの観察や飼育
今日、またアブが羽化しました。
3匹同時です!(見えないけど(笑))


それを、仕事に行く時に見つけて・・・


あー、どうしようと思ったけど
今日はとても暖かないい日だったので
夕方まで閉じ込めておくよりも、早く外に出してあげたくて
あわただしく写真を撮って、庭に放しました(^^♪




アブは、羽化してすぐ、羽ばたくよりも先に
身体中を丁寧にグルーミングしだしました。
新品なのに!(笑)
その無駄のない動きに・・・見惚れました(#^.^#)
本能なんですね
アブの頭って180度回転するんですよ
1分の動画です、見てみてくださいね~(#^.^#)


ハナアブの寿命は3,4か月だそうです。
花の蜜を吸いながら、受粉をしてくれます。


この中にまだ、たくさんいるはずなんだけど・・
姿が見えなくなっているのは
みんなここから這い出してサナギになっているのかな。


人を刺したりしないし、害のない
愛らしい小さな昆虫です。


もしも、いつかどこかで
アナタがこんな虫を見つけてしまったら・・・


衝撃的だし、当然気持ち悪いでしょうけど
どうか
駆除せずに見逃してあげてくださいね(^-^)ゝ




今シーズン初!ハナアブが羽化しました

2021年03月13日 | いきものの観察や飼育
去年の秋、10月に
庭で見つけたアブの幼虫を
密かに(笑)部屋で飼っていました。
ハナアブの仲間です。
その子が今日、無事に冬を越して羽化しました\(^o^)/


アシブトハナアブ(脚太花虻)かな。
名前の通り、後ろ足が競輪選手みたいな太さです。


生まれたての昆虫は
どこもかしこも美しいです(#^.^#)
それを間近で見られるのが嬉しい。


飼育ケース越しにご対面♡


腕を上げ下ろしして踊る(笑)
幼虫時代の面影はどこにもない・・・
愛らしい姿に変身しました。



「ハナアブ」というのは、たくさんいるアブの総称らしくて
私が飼っていたのは、その中の「ナミハナアブ族」
幼虫期を水中で過ごすタイプの子です。
和名には「アブ」と言いますが、本当はハエの仲間で
その幼虫は「オナガウジ」と呼ばれています。
尾が長いウジ・・・です。
虫が好きな私でも、この幼虫を初めて見た時は
ドン引きしました(ll゚д゚)

幼虫はよどんだ水中で有機物を食べて
水質浄化をしています。

庭のすみで、水が溜まったままの鉢で
有機物を食べているのを発見しました(^^ゞ


夏におたまじゃくしを育てたところ
移しました。
100匹くらいいたので、春には庭が「ハナアブの園」になる予定です(^m^)


数年前、初めて見た時は、その姿にショックを受けましたが
毎年庭で見つけているうちに、飼育してみたくなり
とうとう、数匹を飼育ケースへ連れてきてしまいました(^-^)ゝ


幼虫の体長は1.5㎝くらい。
でも、本体から伸びる尾っぽは
体長の8倍もの長さでまで伸び縮みして
シュノーケルのように水面で呼吸をするそうです。


**
ハナアブの幼虫は、こんな姿をしています。
閲覧注意!
昆虫一般や、特にクネクネしたのが苦手な方は
スルーしてくださいね(^-^)ゝ
もっと詳細に見たい方は、「オナガウジ」で画像検索してください(笑)


見た目は、本当に気持ち悪いと思うけど
ハナアブは植物の受粉のために、なくてはならない存在です。
こんな命の営みが、私たちの足元で日々行われているの
生命の神秘です(´ー`)


***
水中で育つ幼虫が、どうやって空飛ぶ昆虫になるの?
トンボのヤゴみたいに、水面に這い出てサナギになるのかな?
調べてみたら、なんと!
水から這い出て、土に潜るみたいなんです└(゚ロ゚;)┘
どうしようか考えて、こんな感じにしてみました。
11月の中旬です。


しばらく観察を続けると
水中にいた幼虫の数が減っていき
容器から出て、土に潜っていました。


蝶や蛾がサナギになるのとは違う緊張感です。
水から打ち上げられた生物が、干からびているみたいで怖い(。・Д・)ゞ


数時間後、このままの姿で
土に潜っていきました。

****
あれから、約4か月後の今日
「おーい、出てきたよ~」
みたいな登場のしかた(笑)
今日は大雨で、飼育ケースを部屋に取り込んでおいて良かった!


ウジからの、噓みたいな変態です。


翅脈の曲線が、アシブトアブの特徴らしいです。
ホントにきれい。


抜け殻が地上にありました。


調べてみたら、おもしろいことに(笑)
成虫が出てくる時の、サナギの割れ方で
アブと、ハエの判別がされるそうです。
「直縫群」といって、サナギの背中が、直線状に割れて成虫が出てくるのがアブで
「環縫群」、頭部の部分が、環状に割れて成虫が出てくるのがハエだそうです。
これは丸く輪っかに割れているので、ハエの仲間ですね。


ウチでまえに羽化したヒラタアブ


思い出して、写真を探してみたら
サナギの出口は環状でした。


*****
夕方に雨が上がったので
少し寒かったけど、生まれたアブを外へ放しました。


仲間もきっと、どこかで羽化し始めているよ。
明日は暖かくなるといいね(#^.^#)



天女の脱皮

2021年02月19日 | いきものの観察や飼育
綿くずみたいな「ハゴロモ」を見つけてから
約一ヵ月が過ぎました。


じつは、あれからまた
新しく生まれている幼虫を発見してしまい・・


2匹のうち1匹だけ
捕獲できました。


よく見たら、ミラクルフルーツの枝にも
卵が産みつけられた跡がある。
きっとこの鉢植えでも生まれていたけど
行方不明です(´A`)


お尻から生えている(生えてないけど)毛みたいなモフモフは
どうやって出てくるのか?
何のためにあるのか?


知りたくて知りたくて・・・
ネットで探し回ったら
小学2年生の時に、まったく同じような疑問を持って
ずっと観察を続けてきた、高校生の研究論文を見つけました!
一途な情熱、スゴイです!

お尻にある、ロウ物質を出す穴の周縁は
14個の小さな楕円形の穴で、グルっと囲われている。

その14個の穴から分泌されたロウ物質は
撚り合されて、1本の糸のようになる。

なので、糸の中心は空洞になっている。
中空構造なので、あんなにモッサモサしているのに
とても軽いの。



たいてい、みんな
一枚の葉の裏に集まっています。
安心するのかな。


その中でも、クジャクの羽根みたいに
ひときわ立派なこの子がいて
「ジュディ」と名付けました(^m^)オングさん・・


そして、この写真を見ていて気付いたのですが・・・
もしかして、みんな脱皮した?


羽衣を脱いで
ひと回り大きな天女になっていました!


抜け殻もモフモフしているので
もう、なにがなんだか分からないけど
楽しい♪


**
100均のお店で、200円の
ひと回り大きな飼育ケースを買ってきて
そーっと引っ越しをしました。


しばらくすると
エアコンの効いた暖かい居間で
クチナシの植わった土から
何かが発芽してきました。


どんどん芽が出ます(^^♪
生きものって不思議。


今日、小さな脱皮痕の隣に
少し大きな抜け殻を発見しました!
2度目の脱皮かも。
この先どうなるのか?
これからも、不思議に思ったことを
ずっと続けて観察していけたらと思います(#^.^#)


葉っぱの上の綿ぼこりが・・・動いた!

2021年01月24日 | いきものの観察や飼育
春から秋まで、屋外で過ごした「コーヒーの木」を
冬越しさせるために
去年の11月に、部屋へ取り込みました。


以前、同じように部屋で冬越しをする
ミラクルフルーツの木に
「カマキリの卵」が付いているのを発見したことがあるので
取り込む前に、植え替えをして
鉢の中にアリの巣がないか、とか
葉や茎に、虫のタマゴが付いていないか、などなど
ちゃんと点検したつもりだったのに・・・

3日前、水やりしている時に
見つけてしまいました(^^ゞ


最初は「あれ?ホコリ?」と
思ったのですが
つまんで取ろうとしたら、うわ~


「テクテクテク・・」とほこりが
別々の方向へ、早足で逃げていきます└(゚ロ゚;)┘


もしかしたら
写真を撮って拡大してみたら
いや~ん(嬉しい&困惑)やっぱり~
動くホコリは「ハゴロモ」という昆虫の幼虫でした。



春から夏にかけて、庭でよく見る虫です。
でも、詳しい生態は知らなかったので、調べてみました。
すると、卵は、葉の裏などではなく
細い茎の中に産み付けられるそうです。
どれどれ・・あー、これですね(´A`)


大きさの目安に、つまようじの先を近づけてみました。
幼虫は約2mmくらいで


体長の約3倍ほどの、綿に見える
ロウ状物質でできた扇形のものを
お尻にくっ付けています。

羽衣(はごろも)は、天女が着て
空中を自由に飛行するといわれる、衣のことだそうです。
幼虫のこの姿が、名前の由来になっているようです。


去年、庭で見たハゴロモの成虫は
こんな姿をしていました。
これは「アミガサハゴロモ」という種類です。


6月頃の、ちょっと大きくなった幼虫。
身体に模様が出てきます。


成虫は、蛾のような姿をしていますが
カメムシの仲間で、正面から見ると同じカメムシ目の
セミとよく似ています。
可愛い顔です(#^.^#)


**
毎日、見るたびに少しずつ大きくなっています。
本来なら、自然界では卵で冬を越して
5月頃に孵化するそうですが
暖房の効いた部屋で、早々に目覚めてしまいました(^^ゞ


この脱出痕から見ると、まだまだいるのかも。


幸い、ハゴロモのエサは植物の汁なので
この木の中で、春まで生きていけそう・・・と
観察を続けようと思っていたら


今朝、床におちている子を偶然発見してしまいました。
ハゴロモの幼虫は、恐ろしいほど
ジャンプするのです。
屋外なら、ジャンプした先に植物がありますが
部屋の中にはこの木しかないので
迷子になったら、もう戻ってこられない。
どうしようか迷ったけど、飼うことにしました。

こんな真冬にまた
飼育ケースを引っ張り出してくることになるとは(^-^)
エサは、これ。


夏に「オオスカシバ」を育てたときのエサの残りを
水差しして、根っこが出たのを鉢植えにした
クチナシにしました。


コーヒーの木から、小瓶に1匹ずつ捕まえ


飼育ケースに移動させました。
息を止めて、神経を研ぎ澄ませて(笑)
めちゃめちゃ、疲れました。


飼育ケースのすき間から出てしまいそうなので
排水溝に被せるネットを挟んで


この中に4匹
いるはず・・・(笑)


移動中に、ネットでこすれて
お尻のモフモフが取れてしまった子。
再び生えてくるのか?という疑問の答えが
わかるかも。
春まで頑張ってくれたら
庭に放したいと思います。


まだこの葉の裏にいるかな(いるはず(笑))
ふと目が合う瞬間があるかも。
それもまた、日々の楽しみになりそうです(#^^#)

白い、モップみたいな虫

2020年12月20日 | いきものの観察や飼育
今年の春に庭で見つけて
あらまー、と思って
育ててみた虫です(笑)

5月中旬、アゲハ蝶の幼虫を探していたら
デコポンの葉っぱにいました。


パッと見は「カイガラムシ」の大きいやつに見えたけど
なんだか違和感がして、じーっと観察。


やっぱりヘン!そっと捕まえて・・・
(小さいなー)


ひっくり返してみたら
キャー♡お腹が黒い!


何かわからないけど
とにかく捕まえて、部屋に連れてきました^m^
透明なプラのコップに入れて
写真を撮って、拡大したのがこの姿です。
魔法使いの、白髪ウィッグを被ってるみたい。
細長い体で、脚が6本あります。

ああ、あなたは誰♡
謎の生物に出会ったときの、このドキドキ感は最高です(笑)


「白いモップみたいな虫」で検索したら
いろんなモップちゃんの中に、見つけました!
この子は「コクロヒメテントウ」
(小黒姫天道)という虫の幼虫でした\(^o^)/

カイガラムシに擬態して、パトロールのアリを騙しつつ
アブラムシを食べる、ヒトにとっては益虫の
てんとう虫の仲間です。

エサのアブラムシなら、庭にいっぱい居るので
このまま飼育してみる事にしました。
蝶と違って、給餌がめっちゃ楽です~(´ー`)


アブラムシを食べながら
あちこち歩き回っています。
体にまとった白いものは、幼虫が分泌した「蝋状物質」で
カイガラムシのものと同じだそうです。


体長は約6mmです。
ネットで調べたら、1mmほどで生まれ
老齢幼虫は6、7mmになるとのこと。
捕まえたときと比べて、背中の中央の毛?が分かれて
地肌が見えてきています。
そろそろ羽化するのかな・・・



部屋に来てから10日くらい経った頃
モップちゃんが動かなくなりまた。
心配です・・・
コップの底から写真を撮って見てみると
あれ?脱皮したのかも!
なんとなく、てんとう虫っぽいシルエットが見えます。


そして、3日後の朝。
「モップ型お掃除ロボット」の横に
成虫になった「コクロヒメテントウ」さんが
ちょこんと鎮座していました(#^.^#)
脱皮は・・・脱ぐというより・・
「乗り捨てる」という言葉がぴったりな感じでした(笑)


成虫の体長は、約2.2mmだそうです。
私には、うまく測れませんでした。


真っ黒にみえますが、お尻の辺りが赤いそうです。
写真も、うまく撮れませんでした(^^ゞ


なんとか全体の感じがわかる写真を撮ろうと
頑張っていたら、目にも止まらぬ速さで翅を広げて
突然飛んで、網戸にとまりました(@_@)

こんなチビッこい子が、部屋で行方不明になったら
2度と会えない気がしたので
写真はあきらめて、庭のデコポンの葉に逃がしました。

ふと横を見ると・・・
あー、ここにもいる!


モップちゃんは毎年、庭にいたのかもしれないけど
今年初めて出会えて、観察できて楽しかったです。
来年は成虫の背中を、バッチリカメラで写してみたいです(^-^)V

以上、モップみたいな虫「コクロヒメテントウ」でした♪

いろんな脱皮!

2020年10月21日 | いきものの観察や飼育
庭に住んでいるツチイナゴ


ある日、脱皮していました


ちょっと見せてね(^^♪
3Dプリンターで作ったレプリカみたい


脱いだ殻は食べるそうなので
ちゃんと返しておきました



散歩で見つけた脱皮中の子
殻と体の大きさが全然違うのね



こちらはもう、半分食べ終わってます
枝につかまっている手が同じ形で面白い(^m^)



カマキリの抜け殻もありました!
内側の気管まで、きれいに脱いであります



蜘蛛の抜け殻!
これは脱ぐのに大変だっただろうなぁ・・・


人に懐いている(笑)手乗り蜘蛛!
本物と見分けがつかないくらいです(#^.^#)


ドジョウ水槽の掃除

2020年10月14日 | いきものの観察や飼育
今日も晴れて、気持ちのいい日になりました。
「よーーーし!今日やろう!」と、最大級に気合を入れて
午後から、ドジョウ水槽の掃除をすることにしました!(笑)


水の入れ替えとかはしていたのですが
今回は中身を全部出して、砂も洗おうと思って。
まえに掃除したのはいつだっけ?、ブログ検索してみたら・・・
あらまぁ(^^ゞ去年のゴールデンウィークの頃です。
その時も、「今日こそやろう!」と決意していました(笑)

2階の部屋にある水槽を、庭まで運ぶのがまず大変で・・・
水をバケツに移して、底砂だけにしたら
やっと棚の上から持ち上げられる重さになります。
レイアウトしてあった石も、みんな取り出しました。


そして、力仕事よりももっと大変なのが
ドジョウと同居している「ミナミヌマエビ」さんたちの救出です(´A`)


今年の春は、なんだかお母さんエビたちが
どんどん卵を産むので、エビが増えて増えて増えて。
300匹はいるんじゃないかな・・
ドジョウ水槽でじゃなく「ヌマエビ水槽」になっていました。

生まれたエビは、最初から親エビと同じ姿をしていますが
数ミリしかなくて、しかも透明でなので見えるようになるまで待とうと・・・
水槽の掃除をサボっていた言い訳ですね(笑)


集中力と動体視力を駆使して、やっとの思いで(笑)
ヌマエビを1匹残らず掬い取りました。
階段を踏み外さないように、水槽を運んで
庭で洗って、また部屋に運んできました。
汗が滲みます・・・

一息ついてから
汲み置きの水を入れ、ドジョウの隠れ家と石を配置していきます。

この時が一番楽しい♪

名も知らぬ水草。
羊毛フェルトのような、優しい手触りです。


ヌマエビはコレが大好きみたい。
水に投入すると、中途半端に浮かんだり、沈んだり。


おばけの形に見える(^m^)
ハロウィンバージョン?


それから、タヌキモで
水面に浮かぶ「雲」を作っておきます。


この浮雲に隠れながら、稚エビちゃんたちは生き残れたのだと思います。


**
掬っておいたエビを水槽に戻します。
もといた数の、3分の1くらいにしました。


そして、ドジョウさんたちも。


今年の暑さのせいか、夏の間に数匹死んでしまって
今はもう4匹になってしまいました。


もともと田んぼで捕まえてきた子たちで
毎年、ベランダで飼っているドジョウは
産卵もしてくれていたけど、いつの間にか絶えてしまいました。


残っている子たちには、長生きして貰いたいです(´ー`)


掃除した水槽の居心地はどうかな?


「まあまあ、良い感じよ」
「これからは、お掃除サボらないでね」


ヌマエビのために、石についた苔は取らずに
そのままにしておきました。
水槽に戻った瞬間に、何ごとも無かったように食事を始める
エビさんの気持ちの強さは、スゴイなと感心します(笑)


***
水槽に入れなかった組の、エビさんたち。
こんなに増えるなんて思ってなかったから
近所の田んぼに、今年はエビ捕りに行っていました


庭の鉢に、少しずつ分けてエビを放しました。
メダカと一緒です(#^.^#)


ここにも、今年生まれたメダカがいます。


こちらは菱の鉢です。
花が咲いていたので、ヒシの実が今年も成るかな。


最後に、ベランダの発砲スチロール箱にも入れました。
栽培実験をしている「イチョウウキゴゲ」が
エビに食べられてもいいくらい、いっぱい浮かんでいます(^^♪


2時間くらいかかって、汗をかいて掃除が終わりました。
きれいな水槽を見ていると、幸せな気分になります。
ドジョウたちも、幸せな気持ちだといいなー(笑)
今日は思い切って気合を入れて、良かったです(#^.^#)