玄関を出て車が停めてある家の裏までいく30歩くらいの間の庭には、好き放題に生えた草木がもっさもさに生い茂っています。
なかでも、4年くらい前に野鳥の贈り物(フン)から芽生えたアカメガシワの木は大木に成長していろんな生き物を呼び寄せてくれています。
去年は「ホオジロアシナガゾウムシ」の産卵を観察することができたのですが、今年はなんと!初めて見る大型のカメムシのお母さんに出会うことができました(#^^#)
朝の水まきをしていて、ふと見上げたアカメガシワの葉に大きな白い虫と赤いかたまり!
急いで部屋にカメラを取りに行って写真を撮りました。
見た目の特徴からカメムシかな?と思って「白いカメムシ」で画像検索をしたらすぐに「アカギカメムシ」が見つかりました。
アカギカメムシは南方系のキンカメムシの仲間です。
日本では奄美大島(あまみおおしま)以南でしかみられない昆虫だったのですが、今は北海道でも繁殖が記録されいるそうです。
メスはアカメガシワの葉の裏に産卵して、卵の上に覆いかぶさり保護しています。3時間後に見に行ってみると、半分くらいの子が脱皮し始めていました。
翌日の9時半、全員がきれいに脱皮して、チビッコながらも光沢のあるカメムシの形になってお母さんの保護のもとワサワサしていました。
生まれてすぐの幼虫を「1齢幼虫」と言い最初の写真の赤いのがそれです。その後1回脱皮すると「2齢幼虫」です。1齢幼虫が孵化し、2齢となって移動し始めるまでお母さんは守り続けます。カメラを近づけると触覚を小刻みに振るわせて威嚇しているようでした。
*
同じ日の午後2時頃、様子を見に行ってみるとお母さんのお腹の下にいた幼虫の姿が消えていました。
幼虫がいるあいだは刺激しないように触れずにいましたが、そっと葉の下に手を添えてみました。私の指の大きさから虫のサイズが分かると思いますが、日本で最大級のカメムシです。
幼虫がどこに行ったのか探してみたら、少し離れた枝にある果実に集団で移動していました。
赤い丸がお母さんの位置で、近い位置ですが枝伝いに歩いて行くとしたら結構長距離です。
幼虫の食草は雌花の実・・・そうか!
だとしたら、メスが産卵するのはアカメガシワの雌株なんだ!
近くに生えているアカメガシワにも卵があるか探しに行ってみたけど、それはオスの木ばかりでした(^^ゞ
**
空っぽになった卵を守って動かないお母さん。
近寄って写真を撮らせてもらいました。
肩の所(前胸)の両端に鋭いトゲがあり毒はないけど、刺さるとしばらく痛みが続くそうです。
アカギカメムシの体の色は、白から赤まで変化に富んでいて、このトゲも鋭かったりまるで無かったりと、多様だそうです。
***
幼虫が独り立ち(集団だけど)した翌日の朝、お母さんカメムシは居なくなっていました。
成虫がひと夏に何回産卵するのか、調べたけどよく分かりませんでした。
生まれた子カメたちは、冬を越して来年の初夏に産卵するそうです。
お母さんカメムシはどこへ行ったのかな?命が尽きるまでどこかでじっと過ごすのかな、昆虫の生きる濃密な時間を感じて胸がキュッとしました。
それはそうと、卵の殻をよく見てみたくて・・・
切り取って部屋へ持ってきました。
長細い6角形で、長い辺が約17mmありました。
すごく規則正しく葉に産み付けられています。
孵化のとき、卵の上部がフタのようにパカンと開いているのがとても不思議で感動します。
卵の写真に赤い印を付けて個数を数えてみたら、約205個もありました!
すごい数の幼虫が生まれたけど、これが全部成虫になれるわけではなく、幼虫の天敵はカエル、クモ、鳥、カマキリ、ヤモリ、トンボなどだそうです。
今日の夕方に見に行ったら、一番高い場所の枝に移動していました。
今年も、1本の木に集まる虫たちの生き方を観察できてうれしかったです。
翅が生えて飛べるようになる「羽化」は翌年の初夏頃らしいので、もしかしたらこの木で集団越冬するかもしれません。この後もチビちゃんたちの様子を目を凝らして観察していきたいと思います(^^♪
以上、初めて出会ったアカギカメムシのお話しでした^m^
なかでも、4年くらい前に野鳥の贈り物(フン)から芽生えたアカメガシワの木は大木に成長していろんな生き物を呼び寄せてくれています。
去年は「ホオジロアシナガゾウムシ」の産卵を観察することができたのですが、今年はなんと!初めて見る大型のカメムシのお母さんに出会うことができました(#^^#)
朝の水まきをしていて、ふと見上げたアカメガシワの葉に大きな白い虫と赤いかたまり!
急いで部屋にカメラを取りに行って写真を撮りました。
見た目の特徴からカメムシかな?と思って「白いカメムシ」で画像検索をしたらすぐに「アカギカメムシ」が見つかりました。
アカギカメムシは南方系のキンカメムシの仲間です。
日本では奄美大島(あまみおおしま)以南でしかみられない昆虫だったのですが、今は北海道でも繁殖が記録されいるそうです。
メスはアカメガシワの葉の裏に産卵して、卵の上に覆いかぶさり保護しています。3時間後に見に行ってみると、半分くらいの子が脱皮し始めていました。
翌日の9時半、全員がきれいに脱皮して、チビッコながらも光沢のあるカメムシの形になってお母さんの保護のもとワサワサしていました。
生まれてすぐの幼虫を「1齢幼虫」と言い最初の写真の赤いのがそれです。その後1回脱皮すると「2齢幼虫」です。1齢幼虫が孵化し、2齢となって移動し始めるまでお母さんは守り続けます。カメラを近づけると触覚を小刻みに振るわせて威嚇しているようでした。
*
同じ日の午後2時頃、様子を見に行ってみるとお母さんのお腹の下にいた幼虫の姿が消えていました。
幼虫がいるあいだは刺激しないように触れずにいましたが、そっと葉の下に手を添えてみました。私の指の大きさから虫のサイズが分かると思いますが、日本で最大級のカメムシです。
幼虫がどこに行ったのか探してみたら、少し離れた枝にある果実に集団で移動していました。
赤い丸がお母さんの位置で、近い位置ですが枝伝いに歩いて行くとしたら結構長距離です。
幼虫の食草は雌花の実・・・そうか!
だとしたら、メスが産卵するのはアカメガシワの雌株なんだ!
近くに生えているアカメガシワにも卵があるか探しに行ってみたけど、それはオスの木ばかりでした(^^ゞ
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空っぽになった卵を守って動かないお母さん。
近寄って写真を撮らせてもらいました。
肩の所(前胸)の両端に鋭いトゲがあり毒はないけど、刺さるとしばらく痛みが続くそうです。
アカギカメムシの体の色は、白から赤まで変化に富んでいて、このトゲも鋭かったりまるで無かったりと、多様だそうです。
***
幼虫が独り立ち(集団だけど)した翌日の朝、お母さんカメムシは居なくなっていました。
成虫がひと夏に何回産卵するのか、調べたけどよく分かりませんでした。
生まれた子カメたちは、冬を越して来年の初夏に産卵するそうです。
お母さんカメムシはどこへ行ったのかな?命が尽きるまでどこかでじっと過ごすのかな、昆虫の生きる濃密な時間を感じて胸がキュッとしました。
それはそうと、卵の殻をよく見てみたくて・・・
切り取って部屋へ持ってきました。
長細い6角形で、長い辺が約17mmありました。
すごく規則正しく葉に産み付けられています。
孵化のとき、卵の上部がフタのようにパカンと開いているのがとても不思議で感動します。
卵の写真に赤い印を付けて個数を数えてみたら、約205個もありました!
すごい数の幼虫が生まれたけど、これが全部成虫になれるわけではなく、幼虫の天敵はカエル、クモ、鳥、カマキリ、ヤモリ、トンボなどだそうです。
今日の夕方に見に行ったら、一番高い場所の枝に移動していました。
今年も、1本の木に集まる虫たちの生き方を観察できてうれしかったです。
翅が生えて飛べるようになる「羽化」は翌年の初夏頃らしいので、もしかしたらこの木で集団越冬するかもしれません。この後もチビちゃんたちの様子を目を凝らして観察していきたいと思います(^^♪
以上、初めて出会ったアカギカメムシのお話しでした^m^