長岡市の自宅を
明るくなった6時前に出発しました。
夏に山頂を踏めなかった火打山が目的地です。
笹ヶ峰牧場の駐車場に7:30到着、
驚いたことにあの広い駐車場が満車です。
しかたなく、路肩の空きスペースに止め
登山準備をしながら、
隣の長岡ナンバーのご夫婦と、
車の多さを嘆きながら8時に出発。
登山口からしばらくブナ林が続きます。
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夏と違うのは、
せみ、かえるなどの動物の発する音がないことと、
木の葉についた黒っぽい茶色の斑点模様でした。
今年は葉が紅葉する前に霜が降り、
このような状態になってしまったそうです。
地元の方らしきご夫婦のご主人からの情報です。
十二曲がりからモミジが増えてきますが、
紅葉にはまだ少し早いようで、
緑や黄色、ところどころ赤
というところでしょうか。
十二曲がりから上は
オオシラビソ(別名アオモリトドマツ)の樹林帯で、
日が入らない少し暗い道になります。
山道がぬかるんできたので、
スパッツをつけました。
*
この山は進むに連れて
森の様子がはっきり変わるので、
見ていてあきません。
大きな石の歩きにくい登山道をしばらく行くと、
木がオオシラビソからダケカンバに代わり、
少し遠くまで見渡せます。

ダケカンバは白樺と間違える人の多い、幹が白い木です。
分岐点を左へ、ここまで来ると山小屋まではあと少しです。
日が射さない斜面は凍っています。
凍った葉がきれいだったので写真を1枚。

今日の北アルプスはガスと雲ではっきり見えませんが、
大勢の登山客がいるのでしょう。

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山小屋のテン場はテントの花が咲き、

奥に見えるのは焼山で、
白い噴煙があがっています。

草紅葉の高谷池は見ていて飽きません。

ウラジロナナカマドは
ほとんど葉が落ちていました。

さあ、天狗の庭と火打山です。
夏の爽やかな雰囲気から憂いを感じる秋へ。
小天狗の
立ち枯れてドライフラワーのような草が、
もうすぐ来る冬を予感させます。

*

夏と同じ場所から写真を撮ってみると、
青空がもっと青く感じます。

ここから先は初めての道。
残雪が踏み固められて
凍っている場所があり、
見ている前で2名が転倒しました。
足元には細心の注意が必要です。

天狗の庭から見たとおりの距離と高低差で、
すでに十分な疲労感があるため、
荷物が重く感じます。

*

念願の山頂はわりと広く、
登山客は多いが、
腰をおろす場所には困りません。
携帯電話もなんとか通じました。

どうしても見たかった
天狗の庭越しの妙高山は、
外輪山の奥で雲に囲まれています。

*
高谷池

時々、雲に隠れましたが、幸運にも、
影火打とゴツゴツとした焼山越しに
遠く雨飾山が見えます。

午後からは雲が出て
写真を撮るにはもう一つの天気になりました。
疲れた脚に鞭を打って下山。
すれ違いで登りの団体客が2組、
行楽日和のため
さすがに人数が多いようです。
最後尾は
笑顔がすがすがしいイケメンの山男でした。
今日の山小屋は満員御礼でしょう。
本日の歩行時間:約7:30
歩数33,373歩。
火打山の山頂まで行くと、
日帰りには少しきつい山でした。
2011.10.8
おまけに紅葉を1枚

登山道に鎖場はありません。
行ってみたいなと思ってもらえば
幸せです。
end