深田久弥さんの
日本百名山より
*
平が岳は、日本百名山を志した最初から私の念頭にあった。
あまり人に知られていないが、十分にその資格がある。
(中略)
第二、その独特な山容。長く平らな頂上は甚だ個性的である。
苗場山も平らであるが、少し傾いている。
平が岳はほとんど水平である。会津駒から、燧から、至仏から、
武尊から、この平らな頂上を眺めて、私はいつかその上に立ちたい
と願っていた。しかし、それはあまりに遠すぎた。
∨
∨
燧ヶ岳の熊沢田代にて

平ヶ岳(左のピーク)
∨

たまご石からは水場経由で
平ヶ岳山頂に向かいます。

分岐点には太い標柱があり
迷うことはありません。
*
水場

ウッドデッキがあり
水は小川の流水を利用するのだと思います。
*
小川の橋を渡り、姫池からの道に合流し
草紅葉の木道に出ると

燧ケ岳や至仏山などの尾瀬の山や
越後三山が見えるらしいが
この日はガスの中。
真っすぐ進むとウッドデッキがあり

この右奥が三角点と
2141mとある山頂らしい木柱です。

ただ、ガイドブックにも地図にも
ここの標高は2140mとあり
本当の最高点は
この行き止まりの場所のようです。

左の大きな看板と奥の通行止めの木柱が
気になり、写真右端の木柱に
何が書かれているのか
見逃してしまいました。

ネットで画像を検索しても答えは見つからず
人の盲点に立つ不思議な木柱です。
気になります。

(拡大鮮明化しても良く分かりません)
∨
粘っても晴れそうにないので
姫池に向かいます。
そこは地元の強みで
いつかまた来ることもあるかも
と気軽になれます。
他のお客さんは、
昨日は燧で明日は会津駒だとか…
うらやましくもしんどそうな
元気あふれる方が多いみたいです。
∨

平らと言っても、
多少の上り下りがあり

姫池に着きました。

イラストの地図には
オコジョの絵がありましたが
今までまったく出会っていないので
私的には雷鳥以上の希少生物です。
*
ガイドブックにあった
姫池越しの平ヶ岳山頂の写真。

残念ですがその文字で想像します。
湿原の脇には広い木製の休憩スペースがあり
平ヶ岳のまさに平べったい山容に癒される。
周辺にはお花畑が広がっている。
*
ここで丁度、
鷹ノ巣コースから登ってきた人に
出会いました。
(今9時ですが)朝早く出発されましたか?
と聞くと
朝の3時に出ましたとのこと。
やはり日本百名山では最も
過酷な日帰りの山のようです。
∨
バスの時間はまだ余裕がありますが
下山することにしました。

*
途中で、宿のご主人の話にあった
みごとなヒカリゴケを堪能し

送迎バスの待つ登山口に着きました。

少し晴れてきたでしょうか?
秋の平ヶ岳を約6時間の周遊でした。
この日の歩数
23145歩
*
そのあとは
悪路の林道をマイクロバスで宿に戻り
車で家に帰ろうとしたところ
同宿の東京からの若者が定期バスで
JRの駅まで戻ろうと思っていたが
運休になっているらしく
こころよく
上越新幹線の浦佐駅まで
送り届けました。
道中にて新潟の山や
その年に登った山の話をしたら
八幡平のドラゴンアイのリベンジで来年
もしかしたら会いましょうと
約束をして別れました。
お互いに楽しい山旅を続けましょう。
∨
end