深田久弥さんの
日本百名山より
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しかしそれ以前、ずっと古くからこの秀れた山には名前があった。
(中略)
越中側では、後立山(ごりゅうざん)という呼称があった。
越中の古文献に後立山という名があり、
その山がどれを指すものかいろいろ論議があったが、
結局は今の鹿島槍がそれであることが確かになった。
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1年に1度は日本アルプスに行こうと
決めていました。
コロナ禍で、なるべく近くがいいと
五竜岳を狙っていたのですが
五竜山荘はずっと満室で
1泊多くなりますが、隣の
鹿島槍ヶ岳に行くことにしました。
八方尾根から見た
五竜岳越しの双耳峰は
綺麗な弓型の吊尾根が目を惹きます。
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朝早く車で、家を出発し
予定通りに駐車場着。
爺ヶ岳登山口の前の駐車場は狭く
10台も止められないので既に満車。
そのすぐ下の
道路脇の駐車スペースに駐車し
登山の準備をするも
小雨が降っていて
すぐに止みそうでもあり
少し休むことにしました。
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その後、続々と車が入って来て
皆さん雨を気にすることもなく
雨具を着て歩き出します。
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急ぐ旅でもなかったし
雨も止みませんが
8:30に出発します。
土曜日だったので、登山口には
登山届を確認する係の方がいました。
注意事項を聞き、登山口を後にします。
川の反対側の駐車場も満車でした。
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登山道は、最初は草に覆われ
ヒヨドリバナ・ゴゼンタチバナ
キジムシロ・ウツボグサなどの
里山の花が咲き
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傾斜がきつくなると
木の根の張りつめた道や
置き石を並べた道に
変わっていきます。
道のわきには大きなギボウシが
揺れていました。
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40分後に、初めての標識があり
八ツ見ベンチ
ベンチは相当古そうで
補修跡が痛々しく
座るのが申し訳ないようです。
距離表示がないので
ペースが速いのか遅いのか
まったくわかりませんが
ご夫婦と思われる2人を
何組か追い越しました。
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1時間でケルンに到着です。
小雨は降り続いていますが
雨具を着るほどではありません。
展望のあるところでも
稜線は雲の中でした。
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帰りの日も曇っていましたが
稜線ははっきりとみえました。
写真の稜線の右端に
種池山荘が見えます。
振り返ると、針ノ木岳まで
稜線が延びています。
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この先は下りの登山者と
たくさんすれ違いました。
登山口から2時間で
水平道です。
煙草を吸って休んでいる人がいたので
急いで通過しました。
水平道は
そう言われると、なるほどと
納得するくらいの距離です。
そのすぐ先の包優岬で
初めて荷を下ろして休みました。
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柏原新道は山腹をたどる道なので
柏原新道は山腹をたどる道なので
大勢が荷物を下ろして休める
広場のような場所はありません。
傾斜は多少の緩急がありますが
あまり変わらないという印象です。
下りは時間短縮が可能ですが
上りの登山者も多く
すれ違いに時間がかかります。
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稜線は雲に隠れていたので
雨かもしれないと思い
ザックにレインカバーを装着し
先に進みます。
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登山口から2時間半で
残雪のあるガレ場を横切り
コース唯一の鎖場を超えると
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富士見坂
鉄砲坂と
名のある坂道を上り
突然
皆さんがカメラを取り出し
思い思いに写真を撮っています。
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チングルマ
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コバイケイソウ
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ミヤマキンポウゲ
お花畑の名にふさわしいほどの
花の数と群れでした。
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写真を撮りながら進むと
霧の中から
種池山荘が現れました。
標準タイム4時間のところ
3時間で到着です。
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つづく