山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

北沢峠☆甲斐駒ヶ岳@日本百名山№67

2024-08-17 | 67甲斐駒ヶ岳(夏)
休みと晴天と山小屋の空室をにらみ
7月から毎週のように予定を延期してきた
甲斐駒ヶ岳に
やっと出かけてきました。
8月では暑すぎるかと思ったけれど
晴天が最優先です。
深田久弥さんの
日本百名山より
わが国には駒ケ岳と名のつく山が多いが、その筆頭は甲斐駒であろう。
西にある木曽駒ケ岳と区別するために、以前は東駒ケ岳と呼ばれていたが、
今は甲斐駒ヶ岳で通っている。
山名の由来は、甲州に巨摩郡、駒城村などの地名のあるところから推しても、
かつて山麓地方に馬を産する牧場が多かったので、それに因んだものと思われる。
午後になると水蒸気が上がってきて
雲に隠れる山が多いので
山頂付近に山小屋のないこの山は
前日泊して、翌日の朝に明るくなったら
登るという日程に決めました。
バス停のある仙流荘へは
1か月前の仙丈岳と同じルートで
移動します。
こもれび山荘はバス停の目の前なので
最終バスに間に合えばよいのですが
山小屋でのんびりしようと思い
12:10のバスに乗りました。
最初は待っている人は少なかったので
1台で済むのかと思っていたら
茅野駅からのJRバスに乗って来た
大勢の方が加わり
2台に分乗することになりました。
アスファルトの駐車場でもあり
気温は高く、33℃でした。

標高860mの仙流荘から
標高2032mの北沢峠まで
バスの乗車時間は約1時間です。
こもれび山荘では
気温は28℃まで下がりました。

大きなスイカが流水に浮かび
目の前のバス停は
人影もまばらで静かです。

寝床は宿に早く着いた人から
少しですが快適な環境になるようで
私は2組目で
1階の壁際に案内されました。
翌日の登山の準備を念入りにして
横になって体を休め
午後5時から夕食です。
バス通りに面していますから
荷揚げの苦労はありません。
夕食は平地と変わりない
温かいものが出されました。
翌日の登山ルートは
最短の双児山ルートを往復することに
決めていました。
仙丈岳から見えた
甲斐駒の仙水小屋は沢にあり
今までの経験上、沢より尾根の方が
展望に恵まれるからです。

夕食のとき、小屋の管理人さんから
仙水峠の方が展望がいいという話があり
心が揺れてしまいました。
夕食後、ぶらりと外に出ると
気温は22℃に下がって長袖で快適です。

1か月前に満開だったクリンソウは
咲き残った数株以外は
緑のじゅうたんになっていました。

小屋の人に聞くと
植えたものが自然に増えたのだそうです。
山の季節は移ろうのが早いです。
翌日につづく