山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

アルプス平駅→小遠見山→大遠見山☆五竜岳@日本百名山№64

2023-10-11 | 64五竜岳(秋)
白馬五竜テレキャビンのとおみ駅から
見上げても山は雲に厚く覆われて
何も見えませんが
天気予報は悪くないので
心配はしませんでした。


登山口の高山植物園は
名残の花がチラホラ見える程度で
秋も終盤です。

とおみ駅では24.5℃だった気温は
22.2℃に下がりました。
風がないので、寒くはなく
上りには快適な気象条件です。
植物園内の散策路の階段が
丁度いいウォーミングアップになります。

地蔵の頭が小高い丘になっていて
晴れていれば
五竜岳も見えるはずですが
この日は曇っているので
地蔵沼のある巻き道を通ります。

木道の脇に
花の大きさが特大の
オヤマボクチが咲いていました。

この季節に花は少なく、他には
リンドウがちらほら見られました。

地蔵の頭からの道に合流すると
歩きやすく整備された階段になり
着実に高度を上げていきます。

青空が見えたので
AR山ナビを使いましたが

雲に隠れて
山の姿は確認できません。
この後も、雲の出入りが多く
ただ晴れているよりも
曇り続けているよりも
楽しい上り道になりました。
見返り坂
一ノ背 髪

二ノ背 髪

と高度を上げて
登山道が平たんになると
正面の雲から
鹿島槍ヶ岳の姿が浮かびました。


小遠見山と巻き道の分岐から
100mで
小遠見山に到着です。

アルプス平駅から1:20は
標準時間より少し速いペースです。
先客は2組いますが
広さは十分あり
この日初めての小休止とします。
休んでいる間に、雲間から
鹿島槍ヶ岳が現れました。

ここから大遠見山までは
標高差100mほどですから
楽なものかと思ったら
下って上るを2回繰り返すので
特に、帰り道が疲れました。

ナナカマドの紅葉は
もう少し先のものが多く
期待していただけに
残念でした。
中遠見山の山頂は狭く

ゆっくりできませんが
再び、鹿島槍ヶ岳が現れました。

ここが、カクネ里の正面でしょうか。
カクネ里は
平家の落武者が住んだという伝説の地で
万年雪の雪渓は氷河と認定されました。
中遠見山からは急な下りで
その後に上り返します。

帰り道にこの中遠見山への上りが
きつかった。
ただ、紅葉は少しずつ
濃くなってきました。
空の晴れ間も広がってきて
秋の山らしくなってきました。

鹿島槍ヶ岳も雲がとれて
カクネ里の全貌と
北峰の奥に南峰も見え始めました。

大遠見山に近づくと、前方に
五竜岳が、いかつい姿で現れ
まだ先は長いようです。

小遠見山から1:30で
大遠見山に到着です。

と言っても、巻き道にある
小さな広場に標柱があるだけです。
時間はお昼に近くなり
気温は27℃まで上がってきました。
上りの前半は早めのペースですが
後半はバテて帳尻を合わせる
いつものマイペースに
なりそうです。
つづく


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