山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

地蔵の頭→赤岳山頂☆八ヶ岳@日本百名山№63

2023-08-21 | 63八ヶ岳(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
その頂上からの放射線状の展望は、天下一品である。
どちらを眺めても、眼の下には豊かな裾が広がり、
その果を限ってすべての山々が見渡せる。
すべての山々?誇張ではない。本州中部で、
この頂上から見落とされる山は殆どないと言っていい。
地蔵の頭で立ち止まり
見渡す限りの山々を収めた写真を
ご覧ください。
北側・八ヶ岳の山並み

北西の北アルプスの山並み

少しズームで寄ってみます

(山名が左に少しズレています)
西北西に、白山の名がありました。

北北東の浅間山は
残念ながら雲の中です。

東南東には秩父の山々

南には雲海にそびえる富士山

南西にある
中央・南アルプスは
赤岳や阿弥陀岳の陰になり
残念ながら
ここからは見えませんが
大満足のパノラマです。
地蔵の頭で撮った写真に満足し
足元の花を愛でて
チシマギキョウ

(花が閉じていてイワギキョウと判別不能)
イワツメクサ

チングルマ

タカネヒゴタイ

キク科の多年草
本州の八ヶ岳や南アルプスに分布する
シラネ…ヤハズ…ミヤマ…など近似種が多い
ヒゴタイは中国原産のキク科の多年草で
瑠璃色の球状の花を咲かせる
熊本県の産山村(ウブヤマムラ)の村花になっている
産山村からは九重山や阿蘇山が
よく見えるそうです
すぐ近くに見える
赤岳展望荘に向かいます。

少し雲がかかりましたが
2段になった急坂があります。
先ずは九十九折りの道を
石に足を取られながら
ゆっくり上り

その上は更に急になって
チェーンが付いています。

ここの下りは滑りそうで
尻もちをつきながら
降りていく人もいました。
最後の坂は
目的地が見えているので
楽な気持ちで登れました。

鞍部を拡大

赤岳頂上山荘に到着です。

こんな山の上に
よくも山小屋を建てたものです。
天気が荒れると
居心地はどんなもんでしょう?
赤岳山頂は
もう少し先でした。

団体さんが戻ってくるのを待って
赤岳登頂です。
地蔵の頭から45分かかりました。

正面奥(西)に、御嶽山
少し右に、乗鞍岳
左に、中央アルプスの山並み
振り返れば
南八ヶ岳の岩尾根と
行者小屋を包む深い森

深田久弥さんの
日本百名山より
そのうち、
阿弥陀岳、赤岳、横岳あたりが中枢で、いずれも二千八百米を抜いている。
二千八百米という標高は、富士山と日本アルプス以外には、ここしかない。
わが国では貴重な高さである。
つづく


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