深田久弥さんの
日本百名山より
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その頂上からの放射線状の展望は、天下一品である。
どちらを眺めても、眼の下には豊かな裾が広がり、
その果を限ってすべての山々が見渡せる。
すべての山々?誇張ではない。本州中部で、
この頂上から見落とされる山は殆どないと言っていい。
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地蔵の頭で立ち止まり
見渡す限りの山々を収めた写真を
ご覧ください。
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北側・八ヶ岳の山並み
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北西の北アルプスの山並み
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少しズームで寄ってみます
(山名が左に少しズレています)
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西北西に、白山の名がありました。
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北北東の浅間山は
残念ながら雲の中です。
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東南東には秩父の山々
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南には雲海にそびえる富士山
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南西にある
中央・南アルプスは
赤岳や阿弥陀岳の陰になり
残念ながら
ここからは見えませんが
大満足のパノラマです。
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地蔵の頭で撮った写真に満足し
足元の花を愛でて
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チシマギキョウ
(花が閉じていてイワギキョウと判別不能)
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イワツメクサ
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チングルマ
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タカネヒゴタイ
キク科の多年草
本州の八ヶ岳や南アルプスに分布する
シラネ…ヤハズ…ミヤマ…など近似種が多い
ヒゴタイは中国原産のキク科の多年草で
瑠璃色の球状の花を咲かせる
熊本県の産山村(ウブヤマムラ)の村花になっている
産山村からは九重山や阿蘇山が
よく見えるそうです
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すぐ近くに見える
赤岳展望荘に向かいます。
少し雲がかかりましたが
2段になった急坂があります。
先ずは九十九折りの道を
石に足を取られながら
ゆっくり上り
その上は更に急になって
チェーンが付いています。
ここの下りは滑りそうで
尻もちをつきながら
降りていく人もいました。
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最後の坂は
目的地が見えているので
楽な気持ちで登れました。
鞍部を拡大
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赤岳頂上山荘に到着です。
こんな山の上に
よくも山小屋を建てたものです。
天気が荒れると
居心地はどんなもんでしょう?
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赤岳山頂は
もう少し先でした。
団体さんが戻ってくるのを待って
赤岳登頂です。
地蔵の頭から45分かかりました。
正面奥(西)に、御嶽山
少し右に、乗鞍岳
左に、中央アルプスの山並み
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振り返れば
南八ヶ岳の岩尾根と
行者小屋を包む深い森
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深田久弥さんの
日本百名山より
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そのうち、
阿弥陀岳、赤岳、横岳あたりが中枢で、いずれも二千八百米を抜いている。
二千八百米という標高は、富士山と日本アルプス以外には、ここしかない。
わが国では貴重な高さである。
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つづく
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