「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

マインドフルネス (2)

2007年02月23日 22時52分46秒 | BPDの治療について
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45393819.html からの続き)

 第二のステップでは、その感情を否定したり 嫌だと決めつけないようにします。

 むしろ 感情に挨拶し、「どんなご機嫌ですか?」 と尋ねてみましょう。

 マインドフルネスと 不快な感情という ふたつのものを引き合わせ、

 握手させて ひとつのものにするということです。

 それは恐いことかもしれませんが、感情の主人はあなたで

 あなたは感情以上の存在なのですから、恐れる必要はありません。

 マインドフルネスが長く続いていくと、

 それが 感情に付き添うようになっていきます。

 意識的な呼吸法を使って 集中力を高め、持続し 強めていくようにします。

 訓練していけば、だんだん マインドフルネスは育っていくでしょう。
 

 次のステップは、感情を鎮めることです。

 体と心の働きを鎮めるために 呼吸することで、

 マインドフルネスが 感情をなだめていきます。

 ちょうど、泣いている赤ん坊を 優しく抱いている母親のようです。

 赤ん坊が感情で、母親がマインドフルネスです。

 感情と一緒にいて 抱きしめることによって、感情を優しくケアするのです。
 

 第四のステップでは、感情を解放し 手放すことをします。

 問題の原因を知るために、それをじっくり見つめます。

 その感情を変化させるためには 何が有効そうであるか 見えてくるでしょう。

 セラピストがそれを援助します。

 辛い感情自体を 取り除こうとするのではなく、

 その感情を引き起こす 正に原因となっている 心の中の観念を見つけて、

 それを取り去っていくことが大切です。

 その観念は しばしば間違った信念に 基づいているものです。

 
[ 参考文献 : 「 自傷行為と つらい感情に 悩む人のために 」 (誠信書房)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45449127.html
 
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