(前の記事からの続き)
◆DSM-Ⅳ-TR (米国精神医学界・精神科診断基準)
・BPDは思考, 知覚, 論理が損なわれている
間違った思考 → よくない感情 → 不適切な行動
・考える前に 感じることもある → 「感情 = 現実」 に なってしまう
ex.「あなた、夢でひどいこと 言ったでしょう!」
・色々な特性が サラダのように混ざっている
以下に、DSM-Ⅳ-TRの診断基準を、 思考, 感情, 行動に分けてみる
◇思考に関する特性
・分裂 …… 白黒思考. 理想化とこき下ろし
悪い感情に 支配されているときは、 優しく、
いい想い出を話すと いいかもしれない
そのとき、非言語の 「話し方」 が大切
・解離 …… ストレスに関連した 一過性の妄想様観念
◇感情に関する特性
・不安定で 変動する気分
感情の調整が乏しく、 極めて変化しやすい
・見捨てられることを避ける 必死の努力
自分はひどい人間だから、 二度と愛されることはない と思ってしまう
パートナーの帰りが 5分遅いだけで パニックになる.
二度と帰って来ないと思う
・空虚感
一般の人には 理解しにくい
“お腹の中に ブラックホールがあるような感覚”
“それを埋めようとするのは、
グランドキャニオンに 水鉄砲を打っているようなもの”
埋めたいと思う欲求が、 しがみつきや依存症になる
・同一性の欠如
これも 普通は理解しにくい
一人でいることが難しい. 仲のよい友人の 真似をしたりする
◇行動に関する特性
・自己を傷つける、 ふたつ以上の衝動性 (生物学的要因?)
衝動的で 無謀な振る舞い
感じるとすぐ行動してしまう. 特に10代のときは それが顕著
衝動が危険であることを、何度も何度も 説明してあげることが必要
・自殺のそぶり, 自傷行為 …… 両者は異なる
自傷は 心の傷を何とかしたい, 表現したいというもの
心の痛みの対処策
・不適切な激しい怒り. 衝動的な攻撃性 (生物学的要因?)
突発的で分別がない. 結果を考えない. あとになって恥じる
“心に ライオンが住んでいるよう”
(次の日記に続く)