(前の記事からの続き)
〈「BPD家族の会」〉
医療の受け入れ態勢が 不充分ななか、 患者と家族の 模索が始まっています。
英子さんは家族会を作り、 互いに悩みを打ち明ける場を 設けることにしました。
英子さんの支えで 症状が安定してきた信子さんも、
毎月の会合に参加し、 当事者として 心の内を伝えています。
家族会参加者 「自殺願望ですね。
死にたいほど苦しいんだ ということばっかり訴えます。」
信子さん 「親が一緒になって動揺しながら
『どうして、 だめよ』 とか、 優しく扱われれば 扱われるほど、
もっと 自殺してやろうかなって いう気持ちになるの。
『どうしてそう思うの』 って 冷静に聞かれたほうが、
何か話したいなって 気持ちになる。」
患者や家族たちは、 支え会うことで 何とか病気について 理解し始めています。
信子さん 「お互いが話し合って、
『こういう気持ちだったのね』 って 思えたときに、
何か解決策の 窓口になればなって、 そう思ってます。」
(次の記事に続く)