(前の記事からの続き)
元々ソメイヨシノは 他の樹より寿命が短く、 樹齢30~40年がピークだそうです。
それを過ぎると 抵抗力が下がって 病気にかかりやすくなり、
60年もすると根元が腐って 倒れる恐れも出てくるといいます。
また、 花見のときに人が 桜の下を歩いたり座ったりすると、
地面が固くなって 桜が弱ってしまうというのです。
人による影響もあるわけで、 花見には心がけが必要です。
さらに、 桜並木では 木が短い間隔で植えられていることにも、
老朽化の原因があるそうです。
普通樹木は 隣の木と枝が重ならないように 成長が調節されます。
ところが全てのソメイヨシノは、 接ぎ木や挿し木で増やされた クローンです。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60500924.html
DNAが同じなので、 隣の木と枝が触れ合っても それは自分の枝だと判断し、
受け入れて伸びてしまうのです。
そして日照不足になったり、 枝がこすれて傷ついたりして 枯れてきます。
しかし 剪定や病気の手当など、 人がきちんと手入れをすれば、
樹齢を延ばすことができるということなのです。
実際 樹齢130年のソメイヨシノもあるそうです。
桜は切ると そこから腐りやすく、
手入れをしないほうがよいとも 言われるそうですが、
その結果 弱ってきてしまったという場合もあるようです。
桜は元々 人が作って増やしてきた樹なので、 人の手が必要なのですね。
毎年 我々の目と心を楽しませてくれる 桜の花が、
これからも豊かに長生きできるよう、
丹念に手入れをしてもらえることを 望みたいです。