(前の記事からの続き)
《ソフト面における要素》
以下の質問の答を得るには、 オフィスへ行く必要があります。
・ 治療スタイルは?
支持的療法は、 ストレスを軽減して 今の問題を話し合うことです。
他に、 クライアントに洞察を与え、 変化を起こすような、
より深い作業をする 臨床家もいます。
・ 自信があるか?
「分かりません」 と言えたり、 防御的にならず答えるのは、
自信があるしるしです。
・ 話を聞いてくれ、 安心させてくれ、 受容的でありながら、
クライアントが成長する 課題を与えてくれるか?
・ 男女の性差を どう考えているか?
性差についての考えが、 BPDの診断に影響を与えます。
《BPDに関した要素》
自由形式の質問をしましょう。
・ BPDと、 BPDの治療について どう考えているか?
セラピストが 何を重要と考えているか。
そぶりや声の調子からも 分かります。
BPDの定義, 原因, 治療について聞きましょう。
・ 治療には、 薬物とセラピーの両方が 必要と思うか?
一般的に答は 「イエス」 のはずです。
・ BPDを治療した経験があるか?
答が 「はい」 なら、 どのくらいの経験があるか?
・ 最新のBPDの研究に 着いていっているか?
・ 家族がどのような影響を 受けていると思うか?
家族療法も行なっているか?
・ (クライアントに併存障害がある場合) 併存障害を治療した経験があるか
・ BPDからの回復は可能と思うか?
どの程度の回復が可能と思うか?
セラピストが否定的でも、 それを事実と受け止めず、 希望を失わないでください。
彼は最新の情報を 知らないかもしれません。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕