BPDについて あらゆることを学び、 情報に通じた消費者になりましょう。
原因と治療については、 矛盾する情報を目にするでしょう。
調べれば調べるほど、 皆さんの基礎は固まります。
○ 病歴のファイルを作る
この障害との苦闘を記録しましょう。
・ 辛い破局のあとで自傷をしたなど、 年令と兆候・ 症状
・ 過去の治療歴 (診断名, 治療が有効だったかなど)
服用している薬 (用量, 服用時間, 服用目的)
・ 過去にやめた薬 (用量, 効果がなかったか, 副作用)
異なる用量にすると、 効果があったり 副作用が減ったりする
・ 離婚, 引っ越し, 大事な人の喪失など、 家庭内のストレス要因
これらの情報は、 尋ねたい質問を思い出させてくれます。
そして臨床家が、 最短で最多の情報を 得るのに役立ちます。
また、 ひとつにまとめたものを見ることは、 皆さん自身の 承認と癒しになります。
○ 親は批難されると覚悟する
親が障害の原因だと 考える臨床家に、 きっと出会うでしょう。
その心の準備をしておいてください。
まるで、 娘が溺れて助けを求めたら、 親が意図的に娘を溺れさせたと、
救助員に殴られるような感じです。
殴られている間、 娘は溺れて叫んでいるのです。
もし責められたら、 自分の周りに ゴムの盾があるつもりで、
言葉を跳ね返すようにしましょう。
その言葉を 個人的に捉えないでください。
(次の記事に続く)
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕