「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

クライアントとセラピストとの関係

2014年04月14日 22時58分29秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
 セラピーの成功において、 治療手段が関係する部分は 15%でしかありません。

 残りの85%は、 クライアントとセラピストの 治療関係に関わっています。

 プラセボ効果でさえ それに含まれます。

 それは 次のようなBPD患者に 特に言えます。

 自己価値観が低い, 見捨てられるのを恐れる, 人を信頼できない,

 親密な絆を結ぶことに 問題を抱えている。

 望ましい関係は 「治療同盟」 です。

 セラピストは、 共感, 無条件の思いやり, 承認を提供し、 信頼感を構築します。

 クライアントは、 安心感, 相手からの尊重・ 理解を感じます。

 そして、 穏やかに, 批判的でなく、 自分の行動を観察できるようになり、

 洞察と成長に繋がります。

 BPDの知識のある臨床家を 探すのは難しいですが、

 上記のことは 希望を与えてくれます。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 
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