「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

斬って捨てるような セリフや皮肉

2015年08月07日 20時33分47秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 皮肉は 遠回しに傷つける意図があるので、 対応が困難です。
 
 極力小さなことと受け止め、 皮肉に込められた重大性を 認めないことです。
 
○ 皮肉への対応
 
 自己防衛, 説明, 正当化, 反撃は、 全て口論になる元です。
 
 ただ引きこもるのは、 言葉の虐待を許すことになります。
 
 どちらもやめましょう。
 
 その代わりに、 以下のことを実行しましょう。
 
・ 意地悪な意図に 気づかないふりをしましょう。
 
 (さらりと受け流します。)
 
・ こちらが同意しなくても、
 
 あなたの批判者は 意見を持っていることを認識してください。
 
 (そして 自分の意見を変えないでください。)
 
・ BPが 皮肉や否定的なことを言ったら、
 
 当たり障りのない 曖昧なコメントをしましょう。
 
 BPの意見を気にしていないような、 気楽な感じで言ってください。
 
○ 心に留めておくべき、 最も大切な2つのポイント

・ あなたの対応が その場を去ることであっても、
 
 傷つけるコメントを 素通りさせてはいけません。
 
 小さな毒も蓄積すると、 非常に有害になります。
 
・ BPのしていることを 論じたり実行して、
 
 コメントをまともに受け止めてはいけません。
 
※ アクション・ステップ 39
  練習, 練習, そしてもう少し練習
 
1. BPの皮肉コメントを ノートに書き出してください。
 
2. 可能な対応 (心地よいと感じる応答) を書き留めてください。
 
3. ひとりで 声に出す練習をしましょう。
 
4. 想像されるBPの反応を 書き出してください。
 
5. 同じ表現を 繰り返す練習をしましょう。 (「壊れたレコード」 テクニック)
 
  穏やかで抑制を保っている あなた自身を思い描いてください。
 
  BPが何と言っても、 断固として 自分の応答を繰り返すのです。
 
  BPの挑発は ひたすら拒まねばなりません。
 
6. 友人にBPの役を演じてもらい、 練習してください。
 
  BPのあらゆる反応に、 確実に心の平静を 保てるようにしてください。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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