もう少し複雑なコミュニケーションモデルを、 「PUVAS」 といいます。
以下の頭文字です。
Pay : 注意を払う
Understand : 充分に理解する
Validate : BPの感情の価値を認める
Assert : 自分の現実を自己主張する
Shift : BPの感情・行動の責任を BPに返すか、 BPと責任を共有する
BPのためのものである PUVと、
あなたのニーズに働きかける ASの 2段階に分けられます。
正しい順番で行ない、 どれも飛ばしてはいけません。
BPが落ち着いているときに 行ないます。
P : 注意を払う
本気で聞きましょう。
何を言うかは考えないでください。
BPが責めてきても、 防衛的になってはいけません。
BPの感情を認め、 隠された気持ちを探すのに 役立ちます。
U : 充分に理解する
穏やかに疑問を投げかけ、 具体的に話すよう頼んでください。
問題の原因を見つけ、 BPが自分の誤認を 理解するのを助けます。
自己防衛にはならないでください。
V : BPの感情の価値を認める
BPの感情を評価したり、 否定したり、 矮小化するのはやめましょう。
あなたの認識が正しいかどうか BPに尋ねましょう。
(BPは どう感じているか言われたくないのです)、
庇護者ぶったり、 媚びへつらう感じは避けましょう。
A : 自分の現実を自己主張する
事実を伝えてください。
意見を反映するものもあります。
論争はやめ、 自分の信じることを繰り返し、 意見が異なることを受け入れましょう。
説明や口論の余地を 残さないようにしましょう。
「私が必要としているのです」 と言ってください。
S : BPの感情・行動の責任を BPに返す
BPをサポートすると知らせますが、
究極のところ、 BPの気分を改善できるのは BP自身なのです。
(BPがどんな感情的になっても、 平静を保ちます。)
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
(星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
[星和書店の許可の上掲載]