「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分の見方を認めさせること (2)

2015年08月09日 19時50分33秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
【ステップ2】 応答すること
 
 自分の言いたいことを表明し、 かつ、
 
 自分には自分の見方, 意見, リアクションを持つ 権利があるのだと 
 
 自己確認することで、 自分の価値を裏付けることができます。
 
 発散できるように 話を聞いてくれる 友人の存在が大切です。
 
 「私」 を主語にしたセリフは、 論争の余地がないものです。
 
 「私はこう感じています」 と言えば、
 
 そのように感じていないと 言うことはできないのです。
 
 何を感じるべきか 命じることはできませんし、 命じるべきではありません。
 
 感情に、 正しい, 間違っているということはありません。
 
 ただただ 存在するのです。
 
 感情表現が、 「あなたは間違っていると思います」 という
 
  「意見」にならないようにしましょう。
 
 感情表現のあとに、
 
 意見を述べる 別の 「私」 主語の文を 続けることはできます。
 
 自分の見方や感情を表わすために、 BPを論駁したり 無効化する必要はないのです。
 
○ 感情と 「私」 主語のセリフ
 
 以下はその例です。
 
 ____ を語句で埋めてください。
 
・ 「私はそうは感じません。 私は ____ と感じています」
 
・ 「私は誤解されたように感じています。 私の意図は ____ でした」
 
・ 「私はその言葉に混乱しています。 どういう意味なのですか?」
 
・ 「私はそれについて 違うふうに感じます。 私の意見は ____ です」
 
・ 「あなたを傷つけるつもりだったと 思われたらごめんなさい。
 
   私が ____ と言ったとき、 私の意図は ____」
 
・ 「私は ____ を愛しているので、
 
   決して ____ なことは 意図的にはしません」
 
(次の記事に続く)
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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