多くのBPは、 ある時には 現実的な話し合いをすることができます。
でもあなたが先に、 BPに耳を傾けることで、
誠意を示さなければならないでしょう。
以下は、 3段階の単純なテクニックです。
(1)BPが言ったことを繰り返し、 (2)感情を込めて 「私」 主語で応答し、
(3)ふたり別々の意見を 持っているのを認めることです。
【ステップ1】 繰り返すこと
アイコンタクトをしながら、 BPの言い分を繰り返してください。
これは、 同意をしているのではありません。
単に聞いたということを示しているのです。
話を聞いてもらえたと感じるとき、 人は気分がよくなるものです。
例え相手が同意しなくても。
BPに耳を傾けることに より努力すべきです。
BPの言ったことを繰り返したあとで、
「これが言いたかったの?」 と 尋ねましょう。
違っていたら 繰り返してもらいましょう。
BPの感じ方を尋ねて、 「感情の表現」 を付け加えましょう。
※ アクション・ステップ 40
語句を繰り返すこと
繰り返すとき、 ご機嫌取りのためにへりくだったり、 怒ったり、
優位な立場から 面倒を見ているかのように 感じさせないことです。
あなたの言っていることを しっかり聞いています」 と 語るトーンに努めます。
以下の 役に立つ言い回しを 完成させましょう。
・ ________ を信じてると言っているのですか?
・ ________ と考えているように思われますが、 合っていますか?
・ もし 私がこの権利を持てば、 あなたは ________ を望みますか?
・ あなたの話を聞いていると 確認させてください。
私に ________ してほしいのですか?
・ ________ と信じていると、 あなたは言っています。
それが言いたいことですか?
・________ と感じているように聞こえます。
当たっていますか?
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
(星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕