「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分の見方を認めさせること (1)

2015年08月08日 20時52分03秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 多くのBPは、 ある時には 現実的な話し合いをすることができます。
 
 でもあなたが先に、 BPに耳を傾けることで、
 
 誠意を示さなければならないでしょう。
 
 以下は、 3段階の単純なテクニックです。
 
 (1)BPが言ったことを繰り返し、 (2)感情を込めて 「私」 主語で応答し、
 
 (3)ふたり別々の意見を 持っているのを認めることです。
 
【ステップ1】 繰り返すこと
 
 アイコンタクトをしながら、 BPの言い分を繰り返してください。
 
 これは、 同意をしているのではありません。
 
 単に聞いたということを示しているのです。
 
 話を聞いてもらえたと感じるとき、 人は気分がよくなるものです。
 
 例え相手が同意しなくても。
 
 BPに耳を傾けることに より努力すべきです。
 
 BPの言ったことを繰り返したあとで、
 
  「これが言いたかったの?」 と 尋ねましょう。
 
 違っていたら 繰り返してもらいましょう。
 
 BPの感じ方を尋ねて、  「感情の表現」 を付け加えましょう。
 
※ アクション・ステップ 40
 語句を繰り返すこと
 
 繰り返すとき、 ご機嫌取りのためにへりくだったり、 怒ったり、
 
 優位な立場から 面倒を見ているかのように 感じさせないことです。
 
 あなたの言っていることを しっかり聞いています」 と 語るトーンに努めます。
 
 以下の 役に立つ言い回しを 完成させましょう。
 
・ ________ を信じてると言っているのですか? 
 
・ ________ と考えているように思われますが、 合っていますか? 
 
・ もし 私がこの権利を持てば、 あなたは ________ を望みますか? 
 
・ あなたの話を聞いていると 確認させてください。
 
  私に ________ してほしいのですか? 
 
・ ________ と信じていると、 あなたは言っています。
 
  それが言いたいことですか? 
 
・________ と感じているように聞こえます。
 
  当たっていますか? 
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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