「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

コーピング思考を使うワークシート

2016年05月08日 18時56分06秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 お気に入りのコーピング思考を カードや付箋に 5つ書いてください。
 
 それを持ち歩くか、 目につく場所に貼っておきましょう。
 
 見れば見るほど、 自然にコーピング思考ができるようになります。
 
 次のワークシートを用いて、
 
 コーピング思考を使うような ストレスの多い状況を 記録してください。
 
 その状況が起きたら すぐ記録しましょう。
 
 コーピング思考を より頻繁に思い出すことになります。
 
■ コーピング思考を使うワークシート (例)
 
1. 辛い状況:
 
    上司に怒られた
 
   コーピング思考:
 
    ひどい状況だが、 一時的なものに過ぎない
 
2. 辛い状況:
 
    友人が来る前に 庭仕事が終わらなかった。 素敵な庭を見せたかったのに。
 
   コーピング思考:
 
    がっかりだが対処できる。 庭の計画の話でもしよう。
 
3. 辛い状況:
 
    私が仕事を早くきり上げて 妹を買い物に連れていかなかったことを、 
 
    彼女は自分勝手だと言った。
 
   コーピング思考:
 
    妹も苦痛な世界に生きている。
 
    彼女はそうして 自分の失望に対処しているのだ。
 
4. 辛い状況:
 
    店員がお釣りを間違えたので、 お釣りをくれるよう 頼まなければならない。
 
   コーピング思考:
 
    私は何を欲するか伝えられ、 もし貰えなくても 失望に対処できる。
 
5. 辛い状況:
 
    娘が大学に行くため 家を出ていく。 私はとても寂しくなるだろう。
 
   コーピング思考:
 
    寂しさが私を打ちのめすことはない。 今はよい感じがしないだけだ。
 
6.辛い状況:
 
   飛行機に乗るのは大嫌いだが、 遠方の祖母を訪ねる必要がある。
 
  コーピング思考:
 
   これは 自分の恐れに対処する方法を 学ぶ機会だ。
 
   呼吸法と、 安全な場所を視覚化する スキルを使おう。
 
■コーピング思考を使うワークシート
 
1.辛い状況: _______________________________
 
  コーピング思考: ____________________________
 
2.辛い状況: _______________________________
 
  コーピング思考: ____________________________
 
~~~~~   _______________________________
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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