「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

新たな対処の仕方を構築する

2016年05月17日 20時02分11秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 圧倒されるような感情を持つ人々は、
 
 同じような悲惨な状況を 何度も経験しています。
 
 そのため これらの状況は予測可能なのです。
 
 新たな対処の仕方のワークシートは、
 
 一人でいるときと、 他の人といるときのための 2種類があります。
 
 前者は リラックスするキューワードの活用、
 
 または マインドフルな呼吸が有効かもしれません。
 
 これから記すワークシートに、 過去の苦痛な状況を 4つ選んで書き、
 
 それらにどう対応したかを 検討しましょう。
 
 健康的でない対処の仕方と、 それによる結果を確認します。
 
 次に、 健康的に対処する 新たな苦悩耐性スキルを書き込みます。
 
 (タイムアウトを取る。 コーピング思考を用いる。 安全な場所の視覚化。
 
  宇宙との繋がりを思い出す。 自分の価値観を思い出す。 など)
 
 それから、 新たな対処の仕方を考えましょう。
 
 重要なのは、 具体的であることです。
 
 「コーピング思考を用いる」 なら どんな考えか、
 
 「タイムアウトを取る」 なら 何をするつもりかも書いてください。
 
 最後に、 どのような 健康的な結果になったかを 記入しましょう。
 
(次の記事に続く)
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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