ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

『大奥』第3巻 よしながふみ

2007-12-20 20:09:02 | 読書
 男性向けマンガも女性向けマンガも読むが、最近は若いマンガ家の絵柄についていけない……くすん、歳を取った証拠かも知れない。

 よしながふみの『大奥』第3巻。一年に一冊しか出ないけど、待っただけの甲斐がある、数少ない作品だ。

大奥 第3巻 (リンク先はamazon.co.jp)

 設定が、徳川第3代将軍家光の代の江戸なんだけど、男子しか罹患しない流行病によって男子の数が極端に減り、家光将軍の影武者は彼の娘、大奥は貴重な男たち、というトンデモなのだが、その舞台装置をつくってまで描きたいのは何かということを第1巻から考えながら読んでいる。

 この人のボーイズラブ作品は、BLジャンルが苦手なので読んでいない。『西洋菓子骨董店』『愛すべき娘たち』『愛がなくても喰っていけます』ぐらいだろうか……おっと、週刊モーニング連載のホモカップルの安くて美味しい手作り夕食の話『昨日何食べた?』も一応読んでいるっけ(^^ゞ。

 でも、『大奥』ほど、人はなぜ生まれてくるのか、男とは女とは、政治とは、歴史とは、と考えさせてくれる作品は、この人の作品の中では他にない。第3巻も、ベストセラーになって欲しい。

家族会議

2007-12-20 09:00:00 | 日常
 たまたま就職活動と住まい探しのために実家に滞在していた今朝、弟の生活態度が改まらないのに業を煮やした老親が家族会議を招集した。

 年金生活している老いた両親の家にパラサイトしている、40代半ばの弟。失業中。彼がなぜそうなったのかということの一部には、同情の余地は多少はある。

 けど、問題があっても何も考えまいと自分を誤魔化して先送りしてきた挙げ句、老いた父を怒らせ老いた母を泣かせるような生活態度では、両親に「家を出ていくか、生活態度を改めて家にとどまるか、ふたつにひとつを選べ」と迫られても仕方ないと思った。

 1時間半余り、押し黙った弟の決断を待って、最終的には「生活態度を改めるから家にいさせてくれ」という一言を聞いたのではあるのだけど……本当に骨身に浸みているかどうかはわからない。

 そろそろ実家の近くに住む必要があると思って転居を準備した矢先の出来事。親元を離れて自立することによって気楽な独り身を謳歌してきた自分も、実家の老親と弟の責任を引き受ける時期に来た気がする。