ハワイ島に行ってみたくなりました。
具体的な行き方を調べてこなかったので、ワイキキで旅行社のパンフレットを二三集めて検討しました。日帰りの価格は結構異なります。HISが一番高く350ドル、ハワイジャパンツアー社(HJT)が安くて240ドル(税、チップ、1食込み)。英語でのツアーでは180ドル~のエイジェントもあったのですが、それは税・サ・送迎別だと予想され、だとするとHJTとトントンの感じです。

この価格差をどうやって実現しているか、興味があります。
1.まずツアー受付・申し込みの場所。HISは、ワイキキ銀座の一等地にあるオシャレなショッピングモールの2階に広々としたロービーがあり、若くてきれいな女性が数人カウンターに並んでいました。少し安い(299ドル)の「地球の歩き方」オフィスは、DFS(最大規模免税品店)タワーの9階で普通の事務所の部屋。この格安旅行社HJTはシャビーな古ぼけた低層ビルの2階。ただしロケーションは大変良く日本人観光客のほぼ100%が一度は足を運ぶDFSのまん前で、分かりやすい。
2.離島までの航空運賃。いわゆる団体割引契約でしょうが。使用している航空会社は、「Go!」という新興のLCCでした。LCCとは、ローコスト・コスト・キャリア(運送社)のこと。従来の航空会社の高コスト構造を徹底的に見直して、低価格を実現しています。おかげで、空港ではチェックインの担当者は1名だけ。受付カウンターには多数のお客が行列しています。もう一人社員はいましたが別の仕事をしていて長蛇の列になっても手伝いません。機内ではソフトドリンクを含め全て有料、ただし空港売店なみの価格でした。(脚注参照)
3.現地のガイド兼ドライバー。ハワイ島の観光バス会社で運転手を定年退職した日本人男性を出来高払いで契約していました。大手観光会社のツアーは人数が多いので、どうしても地元大手バス会社のバスと専門ガイドなります。単純計算では、大きなバスで大量処理のほうが客一人当たりのコストは安いと思います。実際は、観光客数には季節性など変動要素が多いので柔軟性のある独立系企業(個人)契約が低コストになるのかもしれません。大手のコストを下回る価格で契約しているのでしょう。そのあたりのお話しは、後日。
4.おみやげ物屋からのコミッション。これはガイドのチップになるようです。ですが、われらのガイドさんは地元名産店に連れて行きますが、それ以上の販売促進トークはしませんでした。
5.HIS価格は利益率が相当に大きい設定ではないか。HISなど大手(?、この会社もついに大手になった)は、日本でのパックツアー販売時の料金を見かけ上低く抑えるため基本パックでは往復運賃とホテル代だけにして、やたらと「現地オプション」を増やして追加料金を獲得しようとしている。そのため、実質の利益はオプション料金にかぶせられているのでしょう。
価格差の最も大きな理由は、これかもしれません。

飛行機は1時間以上遅れて出発。小型機です。CAは制服を支給されていません。 低空飛行なので、眼下に途中通過の島がよく見えました。50分程度で到着。
ガイド・ドライバーの「ドイさん」がお出迎え。
わがグループは、奈良県からのカップルさんとボクの3名だけでした。到着が遅れたため、名所見物を一つパスして、かつて地元特産であった砂糖を活用したチコレート工場・直営販売店へ。町おこしの典型例ですね。ガラス越しに見える工場では、頭に防塵キャップをかぶった日系おばさんたちが働いていました。
町おこしに協力する意味もあり、ブラックチョコレート小箱を3個購入。

次は、もうランチです。
名物「ロコモコ」を、その発祥の店(ヒロ市、CAFE100)に行って購入してもらいました(観光コースにセットされた一食分)。
要するに、バンバーガーどんぶり、下は白いごはん、グレービーソースが甘辛くて特長ありました。この町に移民してきて、当時サトウキビ労働に従事した日本人一世が作り出した食事です。いまや、ハワイ全体の名物となりました。

食後は、「虹の滝」へ。時間が遅いので太陽の位置が高くなり、普通の観覧場所からは虹は見えませんでした。でも、左手の丘の上に行き、滝が流れ落ちるところの近くまでいき、見下ろすと、わずかに虹色を見ることができました。ハッピー!!
このあたりは、野生のマンゴーの巨木が至るところに生えていました。時期が違うのか、その実は成っていませんが。

きれいな花、名前はオヒアレフアでした。キラウエア火山の山頂付近にて。

====
注記: LCC (Low Cost Carrier) 米国国内の航空規制緩和、オープン・スカイ政策がきっかけで勃興した新興航空会社。空港ビル以外の営業カウンターは置いていないことが多く、電話かインターネットで予約する。運賃は、時々刻々変化する。お客の都合の良い予約時期(例、1週間前から3日前)が高い。空席まちは安い。キャンセルや変更の罰金は高い。最近は、大手航空も同様に予約タイミングにセンシティヴな料金制度を導入している。
日本にも弱小の独立系航空会社は出来ているが、規模が小さすぎて、とても大手と本格的に価格競争できるLCCとはいえない。しかも採算が取れる大都市空港は発着枠がない。それで意図的かどうか別にして、外資参入を拒んでいる。
しかし遠からず、外国のLCCが沢山やってくる。オーストラリアからはすでに1社日本に参入した。
具体的な行き方を調べてこなかったので、ワイキキで旅行社のパンフレットを二三集めて検討しました。日帰りの価格は結構異なります。HISが一番高く350ドル、ハワイジャパンツアー社(HJT)が安くて240ドル(税、チップ、1食込み)。英語でのツアーでは180ドル~のエイジェントもあったのですが、それは税・サ・送迎別だと予想され、だとするとHJTとトントンの感じです。

この価格差をどうやって実現しているか、興味があります。
1.まずツアー受付・申し込みの場所。HISは、ワイキキ銀座の一等地にあるオシャレなショッピングモールの2階に広々としたロービーがあり、若くてきれいな女性が数人カウンターに並んでいました。少し安い(299ドル)の「地球の歩き方」オフィスは、DFS(最大規模免税品店)タワーの9階で普通の事務所の部屋。この格安旅行社HJTはシャビーな古ぼけた低層ビルの2階。ただしロケーションは大変良く日本人観光客のほぼ100%が一度は足を運ぶDFSのまん前で、分かりやすい。
2.離島までの航空運賃。いわゆる団体割引契約でしょうが。使用している航空会社は、「Go!」という新興のLCCでした。LCCとは、ローコスト・コスト・キャリア(運送社)のこと。従来の航空会社の高コスト構造を徹底的に見直して、低価格を実現しています。おかげで、空港ではチェックインの担当者は1名だけ。受付カウンターには多数のお客が行列しています。もう一人社員はいましたが別の仕事をしていて長蛇の列になっても手伝いません。機内ではソフトドリンクを含め全て有料、ただし空港売店なみの価格でした。(脚注参照)
3.現地のガイド兼ドライバー。ハワイ島の観光バス会社で運転手を定年退職した日本人男性を出来高払いで契約していました。大手観光会社のツアーは人数が多いので、どうしても地元大手バス会社のバスと専門ガイドなります。単純計算では、大きなバスで大量処理のほうが客一人当たりのコストは安いと思います。実際は、観光客数には季節性など変動要素が多いので柔軟性のある独立系企業(個人)契約が低コストになるのかもしれません。大手のコストを下回る価格で契約しているのでしょう。そのあたりのお話しは、後日。
4.おみやげ物屋からのコミッション。これはガイドのチップになるようです。ですが、われらのガイドさんは地元名産店に連れて行きますが、それ以上の販売促進トークはしませんでした。
5.HIS価格は利益率が相当に大きい設定ではないか。HISなど大手(?、この会社もついに大手になった)は、日本でのパックツアー販売時の料金を見かけ上低く抑えるため基本パックでは往復運賃とホテル代だけにして、やたらと「現地オプション」を増やして追加料金を獲得しようとしている。そのため、実質の利益はオプション料金にかぶせられているのでしょう。
価格差の最も大きな理由は、これかもしれません。

飛行機は1時間以上遅れて出発。小型機です。CAは制服を支給されていません。 低空飛行なので、眼下に途中通過の島がよく見えました。50分程度で到着。
ガイド・ドライバーの「ドイさん」がお出迎え。
わがグループは、奈良県からのカップルさんとボクの3名だけでした。到着が遅れたため、名所見物を一つパスして、かつて地元特産であった砂糖を活用したチコレート工場・直営販売店へ。町おこしの典型例ですね。ガラス越しに見える工場では、頭に防塵キャップをかぶった日系おばさんたちが働いていました。
町おこしに協力する意味もあり、ブラックチョコレート小箱を3個購入。

次は、もうランチです。
名物「ロコモコ」を、その発祥の店(ヒロ市、CAFE100)に行って購入してもらいました(観光コースにセットされた一食分)。
要するに、バンバーガーどんぶり、下は白いごはん、グレービーソースが甘辛くて特長ありました。この町に移民してきて、当時サトウキビ労働に従事した日本人一世が作り出した食事です。いまや、ハワイ全体の名物となりました。

食後は、「虹の滝」へ。時間が遅いので太陽の位置が高くなり、普通の観覧場所からは虹は見えませんでした。でも、左手の丘の上に行き、滝が流れ落ちるところの近くまでいき、見下ろすと、わずかに虹色を見ることができました。ハッピー!!
このあたりは、野生のマンゴーの巨木が至るところに生えていました。時期が違うのか、その実は成っていませんが。

きれいな花、名前はオヒアレフアでした。キラウエア火山の山頂付近にて。

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注記: LCC (Low Cost Carrier) 米国国内の航空規制緩和、オープン・スカイ政策がきっかけで勃興した新興航空会社。空港ビル以外の営業カウンターは置いていないことが多く、電話かインターネットで予約する。運賃は、時々刻々変化する。お客の都合の良い予約時期(例、1週間前から3日前)が高い。空席まちは安い。キャンセルや変更の罰金は高い。最近は、大手航空も同様に予約タイミングにセンシティヴな料金制度を導入している。
日本にも弱小の独立系航空会社は出来ているが、規模が小さすぎて、とても大手と本格的に価格競争できるLCCとはいえない。しかも採算が取れる大都市空港は発着枠がない。それで意図的かどうか別にして、外資参入を拒んでいる。
しかし遠からず、外国のLCCが沢山やってくる。オーストラリアからはすでに1社日本に参入した。