朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

ババ抜きゲーム

2010-01-23 | もろもろの事
JALの株価が大変なことになっています。

 「ばばぬき」の「ババ」とは、もはやポリティカリー・インコレクト・ワードになっています(米国での用語で、差別用語など「政治的に不適切な言葉」という意味。公的な場面で使用してはいけない。私的な会話でも避けたほうが賢明)。

 株式取引は、基本的に「ゼロサム」ゲームです(得をした人の取り分は、必ず損をした人が払っている。厳密には、仲介者(証券会社)が売り手買い手の両方から手数料を得ているので、マイナスサム)。

 1月22日(金)この1日の株価の動きです。(NikkeiNet web より引用)




1株2円をはさんで、1円と3円で取引されています。
 その取引株の総数は、4億株とのこと。

 2月20日に上場廃止で「紙くず」=0円となるのですが、その前日2月19日までは整理銘柄として売買が可能。

 もし1円で100万株買って、3円で売れれば1日で200万円の利益です。売買手数料は、最近のネット証券会社では格安になっています。百万円ではなく、1万円でも、お手軽なゲームとして遊べる気がします。

 そんなことから、なんと4億株も売買されました。
 だれが、3円で買うのでしょうか? ・・4円以上の値段が付かないと丸損。つまり、以前に誰か「空売り」しているだろう、その人が決済の時点で必要な株数を揃えるため高値(4円以上)でも買うかもしれない、ということなんでしょう。もう一つのケースは、以前に高値で空売りをしている人が決済のため3円でも買うということですか、この場合は勝ち組です。
 1円の値動きで、倍とか三倍とかになるのでこんなゲームになっています。ルールを、1円単位ではなく1銭(1/100円)単位にすれば解決かな。でも1銭単位のところで、同じことか。む~。


 一方で、善良な日航ファンは、もはや紙くずになっても「記念として」最後まで持ち続ける人もいるのでしょうね(千株では売っても2千円ですから、その売価から証券会社に手数料を払うと手取りは?)。


コメント
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