朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

倉敷の産業革命

2015-03-06 | 国内各地の風物
江戸時代、天領だった倉敷は、明治維新で産業の変革を求められました。瀬戸内海に広がった干拓地では綿作が行われていたことから、欧州の紡績機械を大規模に導入して「倉敷紡績」が設立されました。



その赤レンガの工場の建物が保存されて、ホテル、ショップ、チャペル、体験工房、集会場などに利用されていました。



この季節では枯れていましたが、蔦の絡まる古い建物が「倉敷アイビースクエア」となっています。



この場所は、NHK朝ドラ「マッサン」のロケ地にもなっています。

スコットランドのウイスキー醸造所の入り口の場面や、



マッサンとエリーが出会うメタセコイヤの木が立っていました。



この紡績工場は「近代化産業遺産」となっています。



かつて原料となる綿を貯蔵する倉庫だったところが「倉紡記念館」として、紡績業の発展が資料として展示されています。



いかにも100年前の機械です。



第一次世界大戦の際には、綿製品の重要が急増し紡績業が大きく拡大しました。



その後の太平洋戦争になると、燃料が不足して褐炭炭鉱まで自前で運営していたようです。(伊賀市にもあったのは驚き)

有名な「大原美術館」は、倉敷紡績創業者一族の大原孫三郎が昭和5年に設立したものです。第二次大戦後、大原總一郎が大きく発展させました。



昭和39年には、コンピュータが導入されています。NCR製で、最初のシステムの内部メモリーは、たった20KBでしたから、今の関数電卓なみの規模です。


この記念館を見学していた人はとても少なかったのですが、白壁土蔵などの外観を楽しむこともよいですが、日本の産業開発を実感することも大切なことだと思いました。
コメント
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