hello
(again)
封切りからは、2日遅れたのですがこの映画を見てきました。
単なる成功譚としてではなく、彼のメンタルな葛藤が主題となっている映画です。
娘リサの成長と、新製品発表直前の大きな劇場の舞台裏が主な場面として展開していきます。
マーケティング担当のジョアンナの活躍のことは知らなかったのですが、彼の暴走を適切なタイミングで説得し、ギリギリのところで致命的問題を回避しています。
その役割は、ウォズニアックだったと思っていましたが。
ペプシからヘッドハンティングで、AppleのCEOに招いたジョン・スカリーによって、結果的にジョブズは創業したAppleを追い出されましたが(1985年)、映画の中では彼の行動を好意的に描いていて、最後に和解したようです。
確かにジョブズは天才でしたが、周囲にこのようなパートナーがいないと一人だけでは、単なる暴君で終わったことでしょう。物理学者や数学者、作家、画家、音楽家などは一人の天才能力で成功することができますが、ビジネスの世界ではそうはいかないと思います。
ジョブズのセリフに、小澤征爾のたとえが出てきたのにはびっくり。曰く「オーケストラの演奏者は楽器を演じる。指揮者は音楽をつくる」と。
ジョブズは日本がとても好きだったようで、リサと一緒に金閣寺を訪れています。
予告編は、ここ。
1999年に作られたスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツのバトルを描いたテレビドラマ『バトル・オブ・シリコンバレー』(原題: Pirates of Silicon Valley)を授業で使っています。今回の映画も使えるかもしれません。
~~追記~~
小澤征爾さんが、今年のグラミー賞を受賞しました。祝賀!