朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

理髪店の価格破壊

2016-10-06 | もろもろの事

各地に、極めて合理化した理髪店が数年前から出現しています。

例えば、このチェーン店。

所用時間10分で、1080円。シニア料金は平日限定で1000円。店の外に、3色のランプ表示があり、緑=待ち時間なし、黄=5~10分待ち、赤=10分以上待ちだそうです。スペース節約のために店内には待合用椅子も少ない。

つかってみました。

まず自販機でチケットを購入。この時はすぐに理髪椅子に移動して、どのようにカットするか希望を聞かれます。襟首には薄い紙を巻いてくれます。タオル類は一切使わない(=タオルの洗濯・乾燥・消毒なし)

ハサミ、バリカンを手早く操作して、数分でカットは終了。鏡で後ろを確認して、OKならば、飛び出している毛を見つけて仕上げ。

洗髪はなし。

真空掃除機の原理で、頭全体の毛、襟首の周りを手でもみほぐしながら吸引します。案外に、全ての毛くずを吸い取ってしまい、チクチクなどは感じませんでした。「エアウォシャー」だそうです。

整髪料で整えることもなし。使用したクシは、お客にくれます。つまり毎回新品のクシを使うということです。

以前は、規制(理髪店許可の条件)で洗髪設備が必要、洗髪も必ず実施であったのですが、その規則を突破する新規事業者が現れて、とうとう規則が撤廃されました。

戦後の衛生状態が日本全体で悪い時代、多くの人が皮膚病やノミ・シラミに感染していた時代にできた規則だったのです。

別の理髪店では、洗髪を追加で注文することができて、合計1700円くらい。髪を切る職人さんと、洗う人とは別人です。恐らく、洗うだけの作業には「理髪師免許」は不要なので人件費を安くすることができるためと思います。

従来からの理髪店の価格は、4000円くらいで1時間程度をかけてゆっくりと散髪します。そんなスタイルを好む人も多いとは思います。

一方で、小遣いに余裕がありスタイルに関心が強い若い人は、男性でも美容室に行くようです。我が息子もその新人類の一人。人気のある美容師さんの価格は数千円以上だとか。

ビジネススタイルも、多様性の時代です。お客が、価格と品質を選択できることが広がっています。

・・・とは言っても、理髪師の給料の低下が目に見えるようではあります。

~~追記~~

上記で、オプションで洗髪できる理髪店の価格を「合計1700円くらい」と書きましたが、

正しくは、理髪料1500円(税別)と洗髪料300円(税別)の合計1800円+税でした。シニア割引がありますが失念です(200円引き?) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする