http://the-liberty.com/article.php?item_id=11853
「父が犯した慰安婦強制連行の捏造について、吉田家の長男として、日本の皆様に本当に申し訳なく思っております。できることなら、クレーン車で世界中の慰安婦像を撤去したい」
戦時中に日本軍の軍令のもと、多数の朝鮮人女性を強制連行したとして、慰安婦問題に火をつけた吉田清治氏。この長男が、冒頭の言葉で、父の証言について陳 謝し、衝撃が走っている。インタビューの模様は、ジャーナリスト・大高未貴氏が行ったもので、月刊誌「新潮」9月号に掲載されている。
「父は地図を見ながら原稿を書いた」
吉田氏は1980年代に、戦時中だった1942年から45年の間に、山口県労務報国会下関支部の動員部長として、朝鮮人約6千人を強制連行したと証言。韓 国・済州島では、1週間で200人の女性を狩り出したと述べた。当時の朝日新聞などは、こうした発言を大々的に報じたが、後に、証言は嘘であると判明。し かし、時すでに遅し。吉田証言は、既成事実化してしまい、海外での慰安婦像設置の流れをつくった元凶となっている。
これについて、吉田氏の長男は、「父は済州島なんか行っていません。家で地図を見ながら原稿を書いていました」「謝罪行脚のため訪韓した際、父のパスポー トに入国スタンプは押されていませんでした」などと発言。長男を取材した大高氏は、吉田氏が嘘をつき続けた動機の一つに、同氏が朝鮮半島のある組織からお 金を借りていたことがあると指摘している。
慰安婦像は60体を超える見込み
慰安婦問題が「戦後のつくり話」であることは、本誌・本欄でも繰り返し述べてきた。だが、社会問題化してから30年以上経ってもなお、新しい真実が分かるということは、この問題の根深さを、逆に示している。
韓国紙「聯合ニュース」によれば、慰安婦像は、韓国国内で42カ所設置されており、今後の予定を含めると、60カ所を超えると見られている(8月19日 付)。2011年12月に、ソウルの日本大使館前に初めて設置されてより、約5年経過したことを考えれば、驚異的な数字だ。
正しい歴史認識を取り戻さない限り、「戦後」という言葉は使われ続けるだろう。慰安婦問題の嘘は、学術的に十分に明らかになっているのだから、最後は、政治家の覚悟の問題だ。
(山本慧)