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Mikuのブログ

教育勅語を捉えなおす

2017-04-12 19:28:55 | 歴史・歴史問題・戦争

[HRPニュースファイル1805]http://hrp-newsfile.jp/2017/3145/

HS政経塾6期生 須藤有紀

◆教育勅語を巡る議論

このほど、安倍内閣が「教育勅語」について、「憲法や教育基本法に反しない形」で教材として使用を認めるとの閣議決定を行いました。

これに対し、特に、朝日新聞、日経新聞、東京新聞が強く反対の意を示しています(4月5日東京新聞社説、4月9日日経新聞社説、同日朝日新聞朝刊二面など)。

その主な理由は、(1)軍国主義思想への危惧、(2)国民主権と相容れない皇道主義的文言、(3)戦前回帰への危惧、の3点にあるようです。

◆「教育勅語=軍国主義」は本当か?

それでは、教育勅語は本当に軍国主義教育を行うことを目指していたのでしょうか?

よく言われるのは、教育勅語の中心思想が「一旦緩急アラバ義勇公ニ奉シ 以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スベシ」にあります。

つまり、「もし一たび国家に重大な事変が起こったならば、正しい勇気をもって、お国の為に真心をつくし そうして天地が永遠につづくと同じように、限りなく栄えてゆく日本の国の運命を助けなければならない(明治神宮訳)」

という考え方にある、ということです。

これをもって、教育勅語が「国家が非常事態に陥った時には天皇のために身命を賭すことが、不変の真理であると国民に植え付けた(4月5日東京新聞社説)」などと批判されています。

◆教育勅語の中で示される「教育の淵源」

しかし、これは誤解です。

教育勅語の前半部分をよく読んでみましょう。
 
「教育ノ淵源亦実ニ此ニ存ス」、「教育の一番大切な根本はここにある」という文があります。

これが指しているのは、「我ガ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ」の一文です。

つまり、教育勅語の中で明確に、「一番大切な教育の根本は、忠孝の考え方ですよ」ということを謳っているのです。

◆教育勅語成立の背景

終戦直後の昭和22年7月衆議院本会議答弁で、森戸辰夫大臣は「この教育勅語は、決して軍國主義、超國家主義、あるいは極端なる國家主義を主張するものではございません。」と答弁しています。

時の文部大臣が、教育勅語自体には軍国主義、超国家主義的な方向に向かうような意図はなかったということを述べているのです。

むしろ、そうした誤解や歪曲を避けるべく、中心的な起草者である井上毅は、教育勅語作成に取り掛かる前に、作成の条件をいくつか挙げています。

中でも注目すべきは、「政事上の命令とは区別し、社会上の君主の著作広告として看ざるべからず」の一文です。

「(天皇のお言葉として出される勅語は国が上から押し付けるかたちを避けるべきである)勅語は命令ではなく、天皇の社会的著作として扱われるべき」という考えだったのです。

そして、その考え方が実践された証拠に、教育勅語には御名御璽(お名前とご印鑑)があるのみで大臣の副署はなく、違反した際の罰則規定も設けられておりません。

故に、政治上の命令、法令として出されたものではなく、あくまでも道徳的教育の指針として出されたものであったのです。

このことからも、教育勅語はあくまでも、天皇の威を借りた道徳的啓蒙の一貫であったことが見て取れます。

◆教育勅語も見直しを!

確かに、「爾臣民」など、教育勅語がその文言の端々に、封建主義的風味を残している点は否定できません。

しかし、「父母二孝二 兄弟二友二」などという徳目が、普遍の道徳的真理を内包していることもまた事実です。
 
そして、今日行われている道徳教育の学習指導要領と、教育勅語に盛り込まれている徳目を比較してみれば、その大部分が一致しています。

政府が言うように、「勅語を我が国の教育の唯一の根本とするような指導」は「不適切」であるかもしれませんが、憲法や教育基本法に反しないような配慮があれば「教材として用いることは問題としない」というのは正しい言い分ではないでしょうか。

◆新しい価値観を教育に!

日本の教育は、占領軍であるGHQによって教育勅語を排除された後、根本的な価値観たる魂が抜け殻のまま、今日まで続いてきました。

その結果が教育の混乱と荒廃です。

今こそ、教育勅語に代わる精神的な支柱を、教育に打ち立てるべきではないでしょうか。

宗教アレルギーを乗り越え、教育勅語を越えた普遍的真理を内包する価値基準を打ち立てることが、政治と教育をめぐる混乱を収める唯一の道であると考えます。


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トランプが北朝鮮を攻撃する日、日本が覚悟すべき3つのこと

2017-04-12 19:28:32 | トランプ大統領・アメリカ

http://the-liberty.com/article.php?item_id=12841

《本記事のポイント》

  • 北の"反撃ミサイル"が日本に向かう可能性がある
  • 韓国が攻められたら、自衛隊が在韓邦人救出に向かう
  • 半島有事の難民は日本が受け入れ?

 

トランプ米政権による北朝鮮への攻撃が、いよいよ現実味を増してきた。 

トランプ氏は6日、日米電話協議で「(北朝鮮に対して)すべての選択肢がテーブルの上にある」と発言し、軍事行動を示唆した。 

同日には、シリアの軍事基地へのミサイル攻撃を決行し、世界を驚かせた。「北朝鮮に対しても、やる時はやるぞ」というメッセージとなった。

そして8日には、とうとう原子力空母を朝鮮半島に派遣した。 

日本のメディアでも、「金正恩暗殺計画(斬首計画)」といった言葉が具体的に出始めた。ワイドショーのみならず、新聞各紙も「どんな攻撃が行われうるか」を検証するような段階に来ている。 

もし米軍が、本当に北朝鮮への基地攻撃を行ったり、金正恩の暗殺作戦を決行した場合、日本が何らかの形で巻き込まれることはあるのだろうか。 

 

怖いのは、反撃された場合

日本が本格的に巻き込まれるとすれば、北朝鮮が何らかの反撃に出た場合だ。 

もちろん米軍は反撃を防ぐため、北朝鮮の司令部や基地などを全て破壊しようとするだろう。それが成功すれば、"事"は一瞬で終わる。 

しかし、もし「叩き漏らし」があれば、北朝鮮はそこから確実に反撃をするだろう。そして残念ながら、「叩き漏らす」可能性は非常に高い。 

というのも、アメリカは湾岸戦争でもイラク軍のミサイル発射台を全て破壊しようとした。しかし、その全ては発見できず、「叩き漏らし」が多く出た。結果、88発もの反撃を許した。 

近いうち、米軍が起こす軍事作戦においても、北朝鮮の持つ移動式のミサイルランチャーなどを、全て探し出し、破壊できる保障はない。 

そこで反撃を許した場合、日本は以下の3つの形で火の粉を被る可能性がある。 

 

(1) 反撃ミサイルの雨

北朝鮮が反撃するとすれば、どこだろうか。 

第一には、空母をはじめとするアメリカの艦隊だろう。しかし第二には、米軍基地を抱えている韓国や日本も選択肢に入ってくる。民間人もいるので、一種の"人質"になるからだ。 

ちなみに、湾岸戦争の時にイラク軍が発射しようとしていたスカッドミサイルは、5000発近かった。北朝鮮も、いざ"戦争本番"となれば、「4発を日本海に……」などという規模ではなく、雨のようなミサイルを向けてくるだろう。最後の体力を振り絞って……。 

そのうち、日本に何発飛んでくるかは分からない。数十発かもしれないし、数発だけかもしれない。一発も飛んで来ないかもしれない。しかし、そのミサイルに、核や化学兵器が積み込まれている可能性もある。例え流れ弾であっても、一発たりとも、領土に落とすわけにはいかない。 

つまり、アメリカの北朝鮮への攻撃があった場合、日本は歴史上最も緊張感のある、ミサイル迎撃態勢を取らなければいけない。 

ちなみに、「日本に飛んでくるミサイルだけを撃ち落として、アメリカ軍や韓国に向かうミサイルは無視していい」ということにはならない。最近認められた「集団的自衛権」の行使が求められるからだ。米軍から、「自衛隊のイージス艦で他のミサイルも迎撃してくれ」と要請される可能性もある。 

日本は、何らかの形で当事者にならざるを得ないだろう。 

 

(2) 韓国にいる日本人やアメリカ人の救出

もし、韓国に大規模な反撃がされた場合、つまり、ミサイルがソウルに向けられたり、北朝鮮の100万人の陸上兵力が、韓国になだれ込んできた時も、日本は当事者となる。 

というのも、韓国には3万人もの日本人が長期滞在し、年間で数百万人が訪問している。自衛隊は、大勢の在韓邦人を救出しに向かわなければならない。 

さらには、韓国には多くのアメリカ人も在住している。米軍は、彼らの救出も行うだろう。とりあえずの逃げ場は、日本になる可能性が高い。多くのアメリカ人を乗せて、日本に向かう船を、自衛隊が護衛する可能性もある。 

これもまた、同盟国を守ることを許された、「集団的自衛権」の行使に当たる。 

ちなみに、在韓米軍は年に1度、邦人救出訓練をしている。日本の自衛隊にその準備があるかどうか、やや心もとない。 

 

(3) 大量の難民の受け入れ

もし朝鮮半島での争いが長期化した場合、深刻になってくるのが「難民」の問題だ。 

朝鮮半島から本格的に難民が押し寄せてきたら、その数は20万人にもなると言われている。日本各地に難民キャンプがつくられるだろう。 

その場合、大勢の自衛隊員が警備に当たらなければならない。なぜなら、難民の中に北朝鮮の「特殊任務」を持った人間が紛れ込んでいる可能性があるからだ。 

 

それでもアメリカが動く理由

以上のようなことが、アメリカが北朝鮮を攻撃した際には想定される。 

「はなはだ迷惑だ」と思う人もいるかもしれない。しかし、これ以上、北朝鮮の核開発が見過ごされ、「核ミサイルが、アメリカに届くようになる」という一線を越えれば、アメリカは一段と動きにくくなる。 

例えば、日本が北朝鮮に電撃攻撃を仕掛けられた時も、アメリカは支援を躊躇するかもしれない。米国民が、核による人質に取られた状況となるからだ。また、北朝鮮の人権弾圧を終わらせるにしても、上の想定では済まない被害が出かねない。アメリカが動くとすれば、今が最も被害が少なくて済むだろう。 

数年前まで「まさか」だったことが、「まさか」ではなくなっている。日本人はそれを認め、そのために防衛面で何が足りないのかを真剣に考える時に来ているのかもしれない。

(ザ・リバティWeb 企画部)

 

【関連記事】

2017年3月31日付本欄 元北朝鮮兵器開発者は語る 「核ミサイルはもう完成している!」http://the-liberty.com/article.php?item_id=12803 

2017年3月11日付本欄 元自衛隊幹部「今回の北朝鮮ミサイルは、関東地方を吹き飛ばせる」http://the-liberty.com/article.php?item_id=12703

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