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Mikuのブログ

英マンチェスターのコンサート会場で自爆テロ 根本解決には「慈悲」の考え方が必要

2017-05-25 17:22:54 | 中東・ユダヤ教・イスラム教・IS問題

http://the-liberty.com/article.php?item_id=13058

《本記事のポイント》

  •  イギリスでコンサート直後に爆破テロが発生し22人が亡くなった
  • 「イスラム国」は犯行声明で「マンチェスターの十字軍の集まりに爆弾を仕掛けた」
  •  根本的な解決には「慈悲」の考え方が必要

 

イギリス中部マンチェスターのイベント会場「マンチェスター・アリーナ」で22日夜(日本時間23日朝)に起きた爆破テロは、少なくとも22人が死亡、59人が負傷する大惨事となった。 

爆発は、アメリカの人気ポップス歌手、アリアナ・グランデさんのコンサート終了直後に起きた。会場内に入る時にはセキュリティ・チェックが行われていたが、犯人は出口付近の公共スペースで、観客が会場を出たところを狙って爆弾を爆発させた。 

テリーザ・メイ英首相はロンドンの首相官邸前で声明を読み上げ、罪のない無防備な子供や若者をことさらに狙った、「おぞましく卑劣」な「テロ攻撃」だと断罪した。 

自爆犯の体は粉々に吹っ飛んだが、警察当局はDNA鑑定などで身元を特定。犯人の男は、地元マンチェスター出身の22歳のサルマン・アベディ容疑者で、両親はアフリカ・リビアからの難民だということが分かった。 

爆弾製造には経験と技術が必要であり、22歳のアベディ容疑者がどうやって爆発物を手にし、テロを起こしたのか、疑問視されていた。警察当局は24日、新たに男3人を逮捕したと発表した。 

事件の約10時間後、過激派組織「イスラム国」(IS)が、同事件は「ISの戦士の犯行」とする犯行声明を出した。その動機については、「イスラム教徒諸国への攻撃に対する報復」とし、「マンチェスターの十字軍の集まりに爆弾を仕掛けた」と主張している。 

 

近年急増した欧州でのテロ事件

またしても民間人を標的としたテロ事件が起きてしまった。亡くなったすべての方々のご冥福をお祈りするとともに、その家族や負傷した方々の心身の傷が一日も早く癒えることを心から願いたい。 

今回のテロ事件とISの関連性は明らかになっていないが、ISが犯行声明で、事件現場のコンサートを「十字軍の集まり」と表現していることから、イスラム過激派が欧米諸国に対し、根強い「恨み心」を持っていることがわかる。 

現在、中東にあるISの本拠地は米軍の空爆やイラク軍に追い詰められ、崩壊の時が間近に迫っている。イスラム教で神聖な月とされるラマダンが27日から始まるため、その前にキリスト教国に最後の報復を開始した可能性がある、とする専門家もいる。 

以下の表は、ISの設立後に欧州で起きた、主なイスラム過激派のテロ事件をまとめたものだ。今後、ISの本拠地が追い詰められるとともに、欧米諸国でテロが続発する恐れがあり、厳戒態勢は続きそうだ。

 

2015年1月7~9日 パリの風刺週刊紙シャルリエブド本社で銃撃。パリ周辺で立てこもり事件も続き、計17人が死亡
2015年11月13日 パリ中心部の劇場や飲食店など6カ所で銃乱射や爆発が起き、130人が死亡。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明
2016年3月22日 ブリュッセルの地下鉄駅と国際空港で同時テロ。32人死亡、日本人2人を含む約340人負傷。ISが犯行声明
2016年7月14日 フランス南部ニースでトラックが群衆に突っ込み、86人死亡。ISが犯行声明
2016年12月19日 ベルリンのクリスマス市場に男がトラックで突っ込み、12人死亡、約50人が重軽傷
2017年3月22日 ロンドンの英国会議事堂周辺で男が車で通行人をはねるなどし、5人死亡、50人以上が負傷
2017年4月7日 スウェーデン・ストックホルムの繁華街でトラックが群衆に突っ込み、5人死亡
2017年4月20日 パリ中心部のシャンゼリゼ通りで武装した男が警察官を襲撃、1人死亡、2人負傷
 (出典:共同通信)

 

 

テロリストに「慎み深くありなさい」と言いたい

こうもテロが多発すると、イスラム教は暴力的な宗教だと思われがちだが、イスラム教の唯一神であるアッラーは「慈悲の神」である。

 

大川隆法・幸福の科学総裁は、2016年7月の大講演会「地球を救う光」の中で、次のように述べている。

 

今、世界のテロリストたちが私の講演を聴いているとは思えませんが、私は彼らに、『慎み深くありなさい』と言いたいのです。信仰者であるならば、『自分たちの行動が、どのような影響を与え、どのように理解されるのか』ということに対して、慎み深くあってほしいと思います

 

イスラム教の国々で空爆を受けている人々は、自分たちの国が崩壊の瀬戸際に立っていて、苦しんでいることを世界の人々に示すために、世界各地でテロを起こしているのかもしれない。しかし、もし彼らが本当に純粋な信仰心を持っているならば、罪もない子供を含む多くの異教徒を殺したことについて、「慈悲の神であるアッラーはどのように考えているのか」を考える必要があるのではないか。 

大川総裁は、次のようにも述べている。

 

『慈悲』とは、自分と同じものを他の者のなかに見つける『愛の心』です。他の人々のなかにも、神の子としてのダイヤモンドが光っていること、また、仏の子として、努力による『悟りの道』が用意されていることを、信じることなのです

 

イスラム教もキリスト教も聖典として認めている『旧約聖書』には、「目には目を、歯には歯を」という記述がある。犯罪に対する公平な裁きを目指すものではあるが、一方で「復讐を肯定するもの」でもある。しかし、今、対立している両者がひたすら復讐を続けていては、いつまでたっても解決しない。 

テロを根本的に解決するためには、今こそ、「慈悲」の考え方が必要なのではないか。

(小林真由美)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『地球を救う正義とは何か』大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1762 

幸福の科学出版 『国家の気概』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=114 

【関連記事】

2017年3月31日付本欄 ロンドンのテロから1週間 テロで妻を亡くした夫が語る「憎しみに憎しみで応えない」http://the-liberty.com/article.php?item_id=12801 

2016年9月号 大川隆法総裁 講演会Report - 「地球を救う光」さいたまスーパーアリーナhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=11674 

2016年8月2日付本欄 「イスラム国」のテロをなくすには 日本、アメリカ、フランスの「革命」と比べてみたhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=11736


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