行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

奢れる日本の経営者は久しからず!

2007-11-05 01:17:26 | 社会・経済

 戦前や1940年代の日本製品といえば、粗悪品であった。1950年代の日本製品は三流品であった。1960年代の日本製品は模倣品であった。そして、1970年代前半の日本製品は安くて品質の良い製品だった。1970年代後半の日本製品は、高品質の製品であった。そして、1980年代以降の日本製品は高級品の代名詞だった。しかし、しかし、しかし・・・。

 2007年の日本製品はどうなのだろうか? 少なくとも加工食品は二流品以下の信頼性まで転落しているような気がする。

 建築物も姉歯建築士の虚偽構造計算問題で、信頼性に大いなる疑問が出始めている。また、一部の自動車やガス給湯器といった機器などの工業製品に対しても、信頼性はかなり落ちている。70年近くかかって勝ち取った日本製品=高級品のイメージが、今まさに崩れ落ちようとしている。

 我々50歳代以上の者は、日本製品が三流品だったり、模倣品であった時の事を未だに鮮明に思えているのである。高級品とは舶来品であり、ヨーロッパ製品かアメリカ製品に決まっていた時代で育ったのだ。たから、1970年代後半、外国の場末の映画館で、「あいつ、何かやばい事やったに違いないぜ!日本製品ばかり持っていやがる」との台詞を見つけた時の感激と驚きは未だに忘れられないのである。

 そんな、成り上がった日本という新興工業国としての歴史は、実にとても浅いのである。それを忘れて、思い上がった一部の日本の経営者達は、ジャパン・アズ・ナンバーワンなどと言われて、その気になってしまったのである。そして、物作りの基本を忘れてしまい、目先の利益だけを追求してきたのであった。そして、その結果が、これら一連の不祥事となって現れているに過ぎないでのである。起こるべくして起きたという気がする。

 「奢れる平家は久しからず」、この名言をこれから来る世代のためにも、物作りと経営に生かして欲しいものである。

コメント (17)
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