行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

身内に甘い?行政書士会

2008-09-13 05:32:54 | ちょっと一言!

 私が所属している東京都行政書士会に所属するN氏が、2年ほど前に東京入管に対する虚偽申請を行なった容疑で逮捕された事件は、当時としては衝撃的であった。そのN氏、某支部の支部長を10年ほど務め、東京都行政書士会の理事でもあった上に、東京都行政書士会の会長選挙にも出馬して、それなりの得票数を得たこともある御仁だ。そんな行政書士の顔でもあった者が起こした事件により、同じ行政書士達が被った迷惑は甚大であった筈だ。それは、東京都の行政書士だけでは済まされず、日本全国のすべて行政書士の信用を失墜させた行為であった筈だ。そして、この虚偽申請という違法行為は、そんなに簡単に風化させるべき事件では無い筈である。

 そんな事件を起こした者に対して、東京都は業務停止10ヶ月の処分を下したのは、まだ記憶に新しいのだが・・・。

http://www.47news.jp/CN/200606/CN2006062801001183.html

 一般社会で、このように公職的な地位に就いていた者がこのような事件を起こしたのならば、当然に自主廃業をするケースである。従って、てっきり自主廃業したものと、私は思い込んでいたのであったのだが・・・。ところがどっこい、驚くなかれ、舌の根も乾かないうちに、某国際何とか協会やらの同業の任意団体の講師として堂々と復権しているではないか!それも、入管関係手続の講師としてである!

 元日弁連会長で整理回収機構社長であった中坊公平氏は、自主的に廃業して、未だに弁護士として復権出来ていないのである。個人的な見解を言えば、N氏のやった行為は中坊氏の行った行為より相当悪質であると思う。また、N氏が過去に、中坊氏より社会に大きく貢献したとは到底思えない。

 我々同業に対して、多大なる迷惑を掛け、行政書士に対する信用を著しく失墜させた者が、自主廃業もせずに、たとえ業務停止10ヶ月の処分期間が過ぎたとはいえ堂々と復権し、更には、たとえ任意団体に於ける研修とはいえ、堂々と講師N先生などと、東京会の会報誌に掲載する東京都行政書士会とその任意団体の神経がまったく理解できないのである。

 ”虚偽申請のやり方”の講義でもするのでは?」などと、外部の方々に皮肉でも言われそうである。”やはり、行政書士会という団体は、自浄能力が無い団体なのか?”と言われたら、我々は何と答えたら良いのであろうか。実に情けない現状である。

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタント・コーチへ

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする