行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

ポインセチアの花を見ると・・・

2009-12-18 00:10:16 | 海外事情

 鮮やかな深紅の花びらのポインセチアの花は、クリスマス間近になると、町中どこの花屋さんでも必ず見かける季節の花になったようです。

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 しかし、少なくとも20年ほど前には、東京の花屋さんでも、このポインセチアをほとんど見かける事はありませんでした。

 ところで、このポインセチアの原産はメキシコで、メキシコではノーチェ・ブエナ(Noche Buena)、素晴らしい夜(或いは”聖夜”)という名前で呼ばれています。このノーチェ・ブエナは100年以上前に、テキサス州に近いメキシコのとある街に赴任していたアメリカ領事だったポインセット氏が、米国に持ち帰って世界中に広めたので、ポインセチアと名付けられたと言われています。

 ところで、今から34年前、初めてメキシコで迎えたクリスマスは、私にとっては淋しクリスマスでした。ポサーダ(Posada)というクリスマスの前祝いのようなパーティーが、12月中旬頃から普通の家庭で、毎晩の様に開かれていたのでした。

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 それは、もうメキシコの町中が、これからやって来るクリスマスを、誰もが心待ちにする前夜祭の連続のような騒ぎになるのでした。そして、そのパーティーには友達やその友達といった具合に、誰もが気軽に参加できるオープン・ダンス・パーティーのようなものだったのです。

 しかし、病み上がりで、アルコール飲料を禁止されていた私にとっては、パーティーに行く事は叶わないことでした。

 友人のMやHが、渡り鳥のように毎晩パーティーを転々として、飲んで踊って楽しんでいると人伝に聞こえて来る一方で、私は一人淋しく下宿で横たわって読書する毎日だったのでした。

 そんな淋しい下宿の部屋の窓から見えていた、お向かいの窓辺に飾られていた鉢植えが、この深紅のポインセチアでした。

 あちらでは、ノーチェ・ブエナ(Noche Buena)、素晴らしい夜という名前で呼ばれていた深紅の素晴らしい花でしたが、私にとってはノーチェ・トゥリステ(Noche Triste)、「淋しい夜」だなと思って窓辺を眺めていた事を、今でも時々思い出します。

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コメント
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