移行型の任意後見契約を、急遽私と締結した94歳の老父が、
有料老人ホームに移ってから、早8ヶ月余りが過ぎました。
食事の用意から、健康管理、レクレーションに至るまで
ほぼ24時間、プロの介護士さん達や看護師さんに
フルケアーして貰えるのですから、自宅で同居して
訪問介護サービスを受けるよりもこんな安心なことはありません。
最初は、ホーム内の人間関係の構築で、相当神経を使っていた
老父でしたが、やっとそんな共同生活にも慣れたみたいです。
そんな老父の家財を処分する為に、実家で片付をしていて、
下の謎の少女の写真を偶然に発見しました!
老父の初恋の人、???
当たらずとも、遠からずですかね・・・。
実は、この少女、老父の亡き妻、つまり私の母なのです。
たぶん、年齢から想像して、70年程前の写真だと思います。
母が生前、どこかに仕舞い込んで見つけられなかった
戦前の数々の貴重な写真の一つです。
当然ながら、私や妹も一度も見た事がなかった
写真ばかりでしたので、大変驚きました。
なぜなら、私の母のイメージは、ちょっと太めで
朗らかな普通のおばちゃんだったからです。
昔、祖母や叔母に言われた事があります。
祖母 「カズオ君(私のこと)のお母様は若い頃はとっても
可愛かったのよ!」
私 「あ・・・あ?・・・。はい・・・。」
叔母 「信じていないのでしょう? 今でこそ、太っちゃっているけど、
昔は、誰もが認めるほど、本当に可愛かったのよ!」
私 「いえ、まあ、そうゆう訳ではありませんが・・・。ちょっと想像が・・・」
祖母 「お父様(祖父)も、お祖父(曾祖父)様も、サーちゃん(母のこと)を
本当に一番可愛がっていたのよ!」
私 「あ、そうなんですか。でも、・・・」
てな感じでした。
今頃になって、証拠写真発見される!ってかんじですかねぇ。
母が生きていたら、今日の11月1日で85歳になります。
59歳の時、夕食後に具合が悪いからと言って
早めに横になって、家の寝床でそのまま
翌日のお昼頃、突然の心不全で亡くなりました。
親孝行らしいことは、何一つできませでした。
唯一、なぜか母が珍しく嫌がった海外出張の仕事1件を
キャンセルした程度です。
あれから、もう26年以上の月日が経ちました。早いものです。
その分と言っては何ですが、老父には、当面は100歳を
目指して、出来る限り長生きして頂きたいと思っています。