行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

好調な富裕層向け商品の販売!

2011-11-08 09:07:27 | 社会・経済

 昨日、11月7日の朝日新聞の記事によると

 百貨店の売上げが低迷する中、

 高額商品だけが売れているのだそうだ。

 三越日本橋店の富裕層向けの豪華旅行では、

 前年と比べて二桁伸びているそうである。

 また、百貨店全体で売上げのマイナスが続く中、

 美術品、宝飾品、貴金属だけはプラスなのだそうだ。

 時計、アクセサリー、高級ブランドの服、数千万円の絵画

 などに限ってどんどん売れているらしいのだ。

 松屋銀座の高級品販売歳事では、9月のある一日での売上げが、

 なんと7億円もあったそうだというから驚きである。

 こうした話ばかりすると、貧乏人のひがみのようにも思われるが、

 消費行動に出る富裕層は、お金を世間に落とすことで、

 経済的にはそれなりの貢献をしているのである。

 つまり消費したお金が色々な取引業者に巡り回ることで

 潤う人々が沢山出てくるからだ。

 ところが、強欲でケチな資産家で、消費さえも好まずに、

 更に資産を増やそうなどと、ヘッジファンドや投資銀行などに

 その貯め込んだ資産を託している富裕層は最低である。

 なぜならば、これらのヘッジファンドや投資銀行等が購入する

 ギリシャ国債などを組み込んだハイリスク、ハイリターンへの

 金融商品の多くは、保険システムによってそのリスクが回避されて、

 ローリスク、ハイリターン商品という損をしない金融商品に

 事実上すり替わっている現実があるからだ!

 では、本来そのハイリスクで被った損失のツケは、

 一体誰が負担しているかと言えば、

 結局は、国家と一般国民の血税で補填されているのだ!

 このからくりを、多くの政治家や経済評論家は語ろうとはしない。

 それは、彼等の個人資産もこの仕組みの中で運用されているからだ。

 生産性が無く、リスクも負わないこのマネーゲーマー達を

 優遇し続ける制度や税制がある限り、

 今世界中で起こっている経済危機が終焉する筈もないのである。

 1929年の世界恐慌以前、物作りを忘れて

 マネーゲームに走った製造業の企業家達に代わって、

 現代のマネーゲーマー達は、当時よりも更に破滅的な

 愚行の歴史を繰り返そうとしているのかもしれない。

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コメント (2)
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