行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

世界長者番付3年連続一位の資産家カルロス・スリムについて(その1)

2012-03-10 13:59:22 | 国際・政治

 アメリカの経済誌、フォーブスが毎年発表する世界長者番付で

 3年連続首位のカルロス・スリム(Carlos Slim=カルロス・エスリム・エル)氏、

 日本ではまったく馴染みの無い人物です。

 二位のマイクロ・ソフト創業者のビル・ゲイツ氏や三位の

 著名投資家のウォーレン・バフェット氏を知っている方々は多くとも、

 この首位のカルロス・スリム氏? 誰? メキシコ人?

 ラテンアメリカの通信王? というイメージではないでしょうか。

 実は、私もスリム氏をことをまったく知らない一人でした。

 彼の事を日本語でネット検索しても、碌な情報は得られません。

 Wikipediaでも、大した情報が記載されていないのです。

 それではと、スペイン語で検索してみると、やはり色々と面白い事実が

 判明してきました。

 そこで、今回は3回に分けて、世界長者番付3年連続首位の

 カルロス・スリム氏について判ったことを書いてみます。

 第一回目の今回は、彼の生い立ちについて、以下のサイトから要約した

 内容を書いてみます。

  http://penadinastiaarruza.com/page000.aspx

 勿論、この記事の筆者であるタナ・アルーサ・ブガリン女史

 (Derechos de Autoría de Crónica : Tana Arruza Bugarín)

 の許可を得て翻訳した訳ではありませので、商業目的での転載は、

 ブガリン女史の著作権や小職の二次著作権に抵触する恐れがありますから

 厳にご遠慮下さいますようお願いします。

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 さて、スリム氏ですが、1940年(昭和15年)メキシコシティーで

 レバノン系移民の父と、メキシコ人の母の六人兄弟姉妹の五番目の子として

 生まれたのだそうです。

 レバノン系移民の父親は、メキシコシティーのダウン・タウンで手芸品店を

 営んでおり(メキシコの繊維業界はレバノン系移民が多い)、その商売が順調

 に伸びて、1910年のメキシコ革命が終わった後の、下落した不動産物件を

 多数購入して財をなしたようであり、投資して財をなすということが当たり前の

 家庭に育ったようです。

 このスリム氏の父親の手法は、戦後の日本(1950年以降)の土地投機

 よりも概ね40年も前に行われていた事に正直驚かされます。

 ところで、スリム氏は私も一時通っていたメキシコ国立自治大学の

 土木工学科を卒業後も、代数を学んでおり、教鞭も執っていたという

 アカデミックな側面もあったようです。

 そして、1965年(メキシコオリンピックの3年前)僅か25歳の時に、

 不動産投資会社(Grupo Carso)を立ち上げています。

   こうして、上昇を続けた不動産投資で財をなしたスリム氏はいよいよ

 実業界へ、投資先を広げて行くのであります。

 1985年メキシコ・タバコ会社(Tabacalera de México (Cigatam) )

   を皮切りに、自動車部品製造会社などを買収し、メキシコシティーでは

 著名な飲食+雑貨チェーン店であったサンボルンス(Sanborns y Hnos.)

 (セブンイレブンとデニーズと足したような店舗チェーン)を買収したのでした。

 ちなみに、私が1987年~1990年までメキシコ大径管公社という公営企業

 に勤務していた時期とラップするのです。

 当時、あのサンボルンスが手芸品店のオヤジに買収されたと

 友人の日本人歯科医師が騒いでいたことを、

 おぼろげながら、今頃になって思い出しました。

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 以下、次号第二回目に続く!

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