行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

東南アジア進出の為のハブ拠点としてのタイ進出の可能性

2013-11-07 11:25:02 | イミケン

 イミグレーションロー実務研究会では、

 タイの就労査証制度をメインテーマとして、

 同国への投資環境や日本企業の実際の進出上での数々の問題点を、

 日本テラピア株式会社の主任研究員で、元JETRO職員でもあられた

 石毛寛人先生をお招きして、先週11月2日の土曜日に、

 3時間近くに渡って詳しくご説明頂きました。

 昨今の対中国、対韓国関係の悪化により、

 企業の進出先を東南アジア諸国など政治的に安定した国々へ

 移そうと模索している企業の動きが活発化しています。

 とはいえ、進出先にラオス、ミャンマー、カンボジアや

 ベトナム等に活路を求めるのは、インフラが未整備である現状や

 一部の国にみられるような政治的にはまだまだ不安定な国もあり、

 そうは簡単に行かないようです。

 そこで、タイをハブ的な拠点として、これらの隣国との

 関税撤廃の利点を最大限利用してコストセーブを図ると共に、

 総人口6億を越えるといわれるASEAN統合市場をも

 視野に入れようという、一石二鳥的な考えが出て来ます。

 また、ご存じのようにタイという国はアジアでは珍しく 

 西洋の列強諸国によって植民地支配されたことが無い国であるばかりか、

 太平洋戦争中も日本と敵対関係になかったことでも有名であり、

 実は、歴史的にも、政治的にもアジアで最も安定している国なのです!

 勿論、インフラも整備されており、考えようによっては中国や韓国よりも

 投資先としては、アジアでは最も安定した優良国であるといえます。

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 イミグレーションロー実務研究会では過去に、

 オーストラリア、米国、シンガポール、インドと

 各国の入管法・移民法のお話しを伺うことが出来、

 各国の在留制度では参考になり、勉強にもなりましたが、

 日本企業のタイ進出という実務レベルの海外進出における

 具体的な問題点やイメージまで伺えた講義は初めてでした!

 私達のクライアント企業さんへ、タイ進出の具体的な問題点を

 雑談レベル以上でお話しできそうだと、おそらく多くの受講者の皆様は

 そう思われたに違いありません。

 そんな実践的な講義が聞けたのは大きな収穫でした! 

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